八洲学園大学 公開講座

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【八洲学園大学開放授業】 敗者の人生と文学

【八洲学園大学開放授業】 敗者の人生と文学

講師 中田 雅敏
受講形態
受講料(税込) 17,000円(税込)
講義時間・回数 90分×15回

この講座の概要

本講座は終了しました。多数のご受講ありがとうございました。


『方丈記』には、地震、大火災、疫病、大飢饉などが重なり合って、未曽有の大災害が人々を襲ったことが、かかれている。更には政権交替に伴なう大混乱など、まさにこれまで誰もが考えられなかった国難が押し寄せた。今日の日本の状況、さながら状況であった。危機管理が叫ばれている今日の国状と同然であった。鴨長明という人物は、具にその状況を記録した。恐るべき危機対応の中から生まれた「生き方」は日本人そのものの考え方だった。

鴨長明が書いた「方丈記」を解読しながら、日本人が今日まで、大災害に対し、未曽有の国難に対してどんな対応をし、どんな心を持って臨んだのか、また「確たる生きる指針」はどのような考えであったのかを、共に考えよう。

この講座の受講対象

どなたでも
※この講座は八洲学園大学開放授業として、本学正規科目「敗者の人生と文学」を学生とともに受講します。
(やや高度な内容で、当該専門分野についての一定の基礎知識が必要)

日程と内容について

日程 時間 内容
1 2014年
10月09日
16:20-17:50

〔1限目〕

「平家物語」の敗者。なぜ今日まで人の心を引きつけているのか。歴史の敗者としての生き方を学ぶ。 
2 2014年
10月16日
16:20-17:50

〔2限目〕

世の中にはなぜ勝者と敗者という二つの取り方をするのか。これを文学のテーマにしたのはなぜか。 
3 2014年
10月23日
16:20-17:50

〔3限目〕

天災・人災とよく言われるが、人災ということが存在するのか。もし存在するとすれば、どういう見識か。 
4 2014年
10月30日
16:20-17:50

〔4限目〕

「災害」に対した場合の人間が取り得る方法が存在するのか。またどうその後ことを考えればよいか。 
5 2014年
11月06日
16:20-17:50

〔5限目〕

「災害は、天災は忘れた頃にやってくる」といったのは、寺田寅彦という文学者であった。何を意味しているのだろうか。 
6 2014年
11月13日
16:20-17:50

〔6限目〕

「無常」という概念から生まれた「人生観」は何を意味するのか。中世という日本の社会の在り方を考える。 
7 2014年
11月20日
16:20-17:50

〔7限目〕

中世の随筆の双璧として「方丈記」と「徒然草」という名作がある。この二つの文学はどのようにして生まれたのか。 
8 2014年
11月27日
16:20-17:50

〔8限目〕

「枕草子」という作品は同時代の作であるのに、なぜ断片的に情趣的に、いわば能天気に書かれているのか。 
9 2014年
12月04日
16:20-17:50

〔9限目〕

仏教的無常観という概念は、世を逃れ住む人々をたくさん輩出した。「世俗の執着」とはどのようなものか。 
10 2014年
12月11日
16:20-17:50

〔10限目〕

「安元の大火」を読み、都を灰燼に帰した大火事を長明はどのように見ていたか。そしてどのように記したか。 
11 2014年
12月18日
16:20-17:50

〔11限目〕

「冶承の大風」について、今地球上で吹き荒れている大竜巻との関係性を考えてみる。この時人々はどう対処したのか。 
12 2015年
01月08日
16:20-17:50

〔12限目〕

「冶承の大風」について、今地球上で吹き荒れている大竜巻との関係性を考えてみる。この時人々はどう対処したのか。 
13 2015年
01月15日
16:20-17:50

〔13限目〕

「養和の飢饉」として歴史に残っているが、これは日本民族の最大の食糧問題である。どうすればよいか。 
14 2015年
01月22日
16:20-17:50

〔14限目〕

「寿永の疫病」で何万人の人が命を落とした。ハーメルンの笛吹男を対比しながら疫病の対処を考えよう。 
15 2015年
01月29日
16:20-17:50

〔15限目〕

「元暦の大地震」の悲惨事と人々の心の動揺について無常意識からの脱出について考える。 

最少催行人数の記載がある講座につきまして、申込者数がその人数に達しない際は開講いたしませんので何卒ご了承ください。その際の受講料返金等詳細は「受講に関する注意点」のページにてご確認ください。

受講に関する注意点

講師プロフィール

中田 雅敏