【八洲学園大学開放授業】人生の諸相と文学
【八洲学園大学開放授業】人生の諸相と文学 |
講師 | 中田 雅敏 |
---|---|---|
受講形態 | ||
受講料(税込) | 17,000円(税込) | |
講義時間・回数 | 90分×15回 |
Tweet |
この講座の概要
本講座は終了しました。多数のご受講ありがとうございました。
わが国の資源力は「人間力」といわれるように、人的資源が最重要です。そのためには「自分はどんな生き方をするか」「世の変化にどのように対応すれば良いか」そうした「人の生きる道」を学んで、はじめて「社会での学習支援」も可能になる。文学は決して実用的ではない、むしろ害があるかも知れない。人間とはそういうものだ。混沌とした思惟の中から自分を知り、新らたな自分を見出し、様々に生きた人間の姿から「人間力」は生まれる。
北海道・青森県・秋田県・岩手県の民話から、熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県の民話まで、日本列島を縦断し、それぞれの地域の民話を見て行きます。その際、それぞれの地域の地勢、風物、産業なども見て、民話の背景も浮き彫りにします。日本列島、民話の旅です。日本のことを、さらに詳しく知ることができます。いろいろな地域に、お気に入りの民話を見つけるようにして、話題を豊富にします。
文学は今や経済大国、無思惟な生き方、などが蔓延する現代社会に、ひとつの風穴を開け、日本のすすむべき道を見出せる価値を持っている。文学の有用性や社会的評価を白眼視されているが、もう一度人の諸相を見てみよう。
文学は今や経済大国、無思惟な生き方、などが蔓延する現代社会に、ひとつの風穴を開け、日本のすすむべき道を見出せる価値を持っている。文学の有用性や社会的評価を白眼視されているが、もう一度人の諸相を見てみよう。
この講座の受講対象
どなたでも
※この講座は八洲学園大学開放授業として、本学正規科目「人生の諸相と文学」を学生とともに受講します。
(入門的な内容で、高校卒業程度の学力が必要)
日程と内容について
日程 | 時間 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 | 〔1限目〕異端文学とはなにか。はたして世の中に正統と異端があるのか。また「勝ち組みと負け組み」とは何か。 |
||
2 | 〔2限目〕1960年代・1970年代は、日本の経済は右肩あがりに成長した。その時に文学の異変が起きた。 |
||
3 | 〔3限目〕その後、日本の文学は「ミステリー・推理小説」が出現した。そして純文学は全く顧みられなくなった。 |
||
4 | 〔4限目〕1980年代・1990年代から日本人は「拝金主義」と言われ、公衆道徳は地に堕ちた。「恥の文化」はどうしたのか。 |
||
5 | 〔5限目〕1990年代から「ばらばら殺人事件」が急増した。それに従って「肉体の時代」といわれる性描写文学が流行した。 |
||
6 | 〔6限目〕やがて「文明と野蛮」という比較が生まれ、人間が人間性を喪失する「人外魔境」のおどろおどろ文学となった。 |
||
7 | 〔7限目〕エロ、グロ文学が流行し、「人獣相姦」という倒錯する人間像を描く文学が出現した。 |
||
8 | 〔8限目〕日本の家庭は「家父長」としての戸主の権威で一家が成り立っていたが、この制度が崩壊した後、どんな文学となったのか。 |
||
9 | 〔9限目〕自然主義文学と私小説との相違は何であったか。また、ゾラという作家の「居酒屋」について考える。 |
||
10 | 〔10限目〕日本の近代文学は西洋の文学の模倣から始まった。明治の人々は外国文学をどのように受容したか。 |
||
11 | 〔11限目〕この世に対して抱く不安と「存在すること自体が不安」という観念は、どのような違いがあるのかを考える。 |
||
12 | 〔12限目〕カフカという作家が持っていた先見性と予言とは何を意味していたのかを考える。 |
||
13 | 〔13限目〕「罪と罰」とは人間のどんな心理を述べているのか。また「原罪」とは何を意味するのだろうか。 |
||
14 | 〔14限目〕この世で最も純粋無垢な心の持ち主とはどのような人を指すのか。ドフトエフスキーは「白痴」の人と言っている。 |
||
15 | 〔15限目〕芥川龍之介、中島敦、カフカ、ドフトエフスキーの四人の作家は何故に同時代に同じ人生のテーマを考えたのか。 |
講師プロフィール
中田 雅敏 |
---|