【八洲学園大学 開放授業】俳句と俳文Ⅱ
【八洲学園大学 開放授業】俳句と俳文Ⅱ |
講師 | 中田 雅敏 |
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受講形態 | ||
受講料(税込) | 17,000円(税込) | |
講義時間・回数 | 90分×15回 |
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この講座の概要
生涯学習とは学び続けることにあります。俳句はそのような意味ではもっとも適した文芸です。さらに知識を得て上達したいと考えておられる方に、俳諧文学としての知識と俳句の上達を考えた内容の授業をします。「俳句と俳文Ⅰ」の科目の概要を踏まえて、さらに俳句を詠むだけでなく、俳句をより深く知り、よりすばらしい俳句を詠み、指導者として俳句のよさや作品の優劣を見分けられる眼力を身につけます。人生は一度きりです。星や天体の時間からみれば、一瞬の輝きでも何億年もかかっているのに人間の一生などほんのまばたきにすぎません。そのときの一句がその人の生涯を表す代表句になるかもしれません。今からでも遅くありません。その証の一句を詠んでみましょう。
俳句は十七文字の有季定型というしばりがあるため、ともすると同じような発想、似たような句(類句、類想)ができることがあります。自分では新発見だと思っていたことがだれかに既に詠まれていたということがあります。こうした句は指導的立場にある人には潔くはありません。過去の句のなぞりに終わってしまうのでは創作とは言えません。俳句の独創性とは、誰も知らない珍しいことや、難しい言葉や外国語を取り入れたりして変わった句を作ることではありません。自分の感覚を磨き、言語の増量を図り、自分が感動したことを適切に表現するよう心がけましょう。独創性につながる俳句を詠むために、工夫をして新鮮な発想法や表現のセンスをより磨いてみることにしましょう。
俳句は十七文字の有季定型というしばりがあるため、ともすると同じような発想、似たような句(類句、類想)ができることがあります。自分では新発見だと思っていたことがだれかに既に詠まれていたということがあります。こうした句は指導的立場にある人には潔くはありません。過去の句のなぞりに終わってしまうのでは創作とは言えません。俳句の独創性とは、誰も知らない珍しいことや、難しい言葉や外国語を取り入れたりして変わった句を作ることではありません。自分の感覚を磨き、言語の増量を図り、自分が感動したことを適切に表現するよう心がけましょう。独創性につながる俳句を詠むために、工夫をして新鮮な発想法や表現のセンスをより磨いてみることにしましょう。
この講座の受講対象
どなたでも
※この講座は八洲学園大学開放授業として、本学正規科目「俳句と俳文Ⅱ 」を学生とともに受講します。
(入門的な内容で、高校卒業程度の学力が必要)
日程と内容について
日程 | 時間 | 内容 | |
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1 | 2016年 04月07日 |
16:20~17:50 | 「独創性と意外性」 文字や言葉からの発想を機知と呼んでいます。ユニークな発想や他の人の気づかぬ場面を読む意外性も俳句の大事なポイントです。 |
2 | 2016年 04月14日 |
16:20~17:50 | 「しらべとひびき」 適切な季語を用いたり、聴覚的に捉えたり、韻を踏んだりして詠みますとリズミカルな印象を与えます。ひびきを生かした句やしらべ豊かな句を詠みましょう。 |
3 | 2016年 04月21日 |
16:20~17:50 | 「表現の工夫」 有季定型の枠の中で様々な表現を試みてみましょう。意表を突いた表現、挨拶句による表現など、それぞれ工夫して自由な表現を試みてみましょう。 |
4 | 2016年 04月28日 |
16:20~17:50 | 「古典に学ぶ」 余韻や余情を残す句を作るにはどうすればよいか、「取り合わせ」と切れ字の効果を古典句に学ぶことによって、作品の世界を広げる工夫をしてみましょう。 |
5 | 2016年 05月12日 |
16:20~17:50 | 「漢語と和語」 俳句で使われる言葉は大きく分けると漢語と和語になります。和語は「大和言葉」とも言います。特に俳句にだけ用いる言葉を「俳言」と言います。 |
6 | 2016年 05月19日 |
16:20~17:50 | 「比喩の効果」 あるものを別の何かに喩えて表現することを比喩といいます。比喩は強調や誇張の要素が加わり効果的な表現となります。 |
7 | 2016年 05月26日 |
16:20~17:50 | 「擬声語と擬態語」 動きや表情を象徴的に言いとめる擬態語は文章表現において力を発揮します。こうした表現を「オノマトペ」と言います。 |
8 | 2016年 06月02日 |
16:20~17:50 | 「擬人法」 ひと以外のものの仕草や様子を人間になぞらえて表現するのが擬人法です。文章にもよく使われますが俳句で使うとその効果も高まります。 |
9 | 2016年 06月09日 |
16:20~17:50 | 「否定表現」 レトリックという働きがあります。逆説とも言い、否定しながら肯定します。それ故に否定表現は意外性をもたらしますので、芭蕉はよく使いました。 |
10 | 2016年 06月16日 |
16:20~17:50 | 「数や数字を詠む」 数はいろいろなニュアンスを表現することができます。俳句でも数が重要な役割を果たしていることが少なくありません。うまく使ってみましょう。 |
11 | 2016年 06月23日 |
16:20~17:50 | 「数の効果」 数を詠み込むことによって、どんな効果が生まれるのかを考えてみましょう。特に誇張表現として使われることがあります。効果的な数の表現を工夫します。 |
12 | 2016年 06月30日 |
16:20~17:50 | 「地名を詠む」 俳句で地名を詠み込むのは和歌の歌枕の伝統をひいているからです。土地には地霊がおり、それがインスピレーションを与えます。 |
13 | 2016年 07月07日 |
16:20~17:50 | 「忌日の詠み方」 追善連歌や追善俳諧など年忌などに連歌や俳諧の興業がありました。故人の供養のために詠んだのですが、単独の発句としても詠まれるようになり俳句にも引き継がれています。 |
14 | 2016年 07月14日 |
16:20~17:50 | 「贈答と祝句」 俳句の要素として挨拶、滑稽、即興があります。また「慶弔贈答句」としてめでたいときや悲しみのときに読まれる句を言います。 |
15 | 2016年 07月21日 |
16:20~17:50 | 「読み方、味わい方」 俳句は何を言っているのかよく分からないと言われることがあります。俳句特有の省略や季語のはたらきを理解して全体を読み解きましょう。 |
講師プロフィール
中田 雅敏 |
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