八洲学園大学 公開講座

生涯学習社会の実現を目指して多数の公開講座を開設

【八洲学園大学開放授業】 俳句と俳文Ⅱ

【八洲学園大学開放授業】 俳句と俳文Ⅱ

講師 中田雅敏
受講形態
受講料(税込) 17,000円(税込)
講義時間・回数 90分×15回

この講座の概要

生涯学習とは学び続けることにあります。俳句はそのような意味ではもっとも適した文芸です。さらに知識を得て上達したいと考えておられる方に、俳諧文学としての知識と俳句の上達を考えた内容の授業をします。「俳句と俳文Ⅰ」の科目の概要を踏まえて、さらに俳句を詠むだけでなく、俳句をより深く知り、よりすばらしい俳句を詠み、指導者として俳句のよさや作品の優劣を見分けられる眼力を身につけます。人生は一度きりです。星や天体の時間からみれば、一瞬の輝きでも何億年もかかっているのに人間の一生などほんのまばたきにすぎません。そのときの一句がその人の生涯を表す代表句になるかもしれません。今からでも遅くありません。その証の一句を詠んでみましょう。

この講座の受講対象

どなたでも ※この講座は八洲学園大学開放授業として、本学正規科目「俳句と俳文Ⅱ」を学生とともに受講します。 (やや高度な内容で、当該専門分野についての一定の基礎知識が必要)

日程と内容について

日程 時間 内容
1 2016年
11月05日
9:00-10:30
「独創性と意外性」
文字や言葉からの発想を機知と呼んでいます。ユニークな発想や他の人の気づかぬ場面を読む意外性も俳句の大事なポイントです。
2 2016年
11月05日
10:40-12:10
「しらべとひびき」
適切な季語を用いたり、聴覚的に捉えたり、韻を踏んだりして詠みますとリズミカルな印象を与えます。ひびきを生かした句やしらべ豊かな句を詠みましょう。 
3 2016年
11月05日
13:00-14:30
「表現の工夫」
有季定型の枠の中で様々な表現を試みてみましょう。意表を突いた表現、挨拶句による表現など、それぞれ工夫して自由な表現を試みてみましょう。
4 2016年
11月05日
14:40~16:10
「古典に学ぶ」
余韻や余情を残す句を作るにはどうすればよいか、「取り合わせ」と切れ字の効果を古典句に学ぶことによって、作品の世界を広げる工夫をしてみましょう。 
5 2016年
11月06日
9:00-10:30
「漢語と和語」
俳句で使われる言葉は大きく分けると漢語と和語になります。和語は「大和言葉」とも言います。特に俳句にだけ用いる言葉を「俳言」と言います。 
6 2016年
11月06日
10:40-12:10
「比喩の効果」
あるものを別の何かに喩えて表現することを比喩といいます。比喩は強調や誇張の要素が加わり効果的な表現となります。 
7 2016年
11月06日
13:00-14:30
「擬声語と擬態語」
動きや表情を象徴的に言いとめる擬態語は文章表現において力を発揮します。こうした表現を「オノマトペ」と言います。 
8 2016年
11月06日
14:40-16:10
「擬人法」
ひと以外のものの仕草や様子を人間になぞらえて表現するのが擬人法です。文章にもよく使われますが俳句で使うとその効果も高まります。
9 2016年
11月12日
9:00-10:30
「否定表現」
レトリックという働きがあります。逆説とも言い、否定しながら肯定します。それ故に否定表現は意外性をもたらしますので、芭蕉はよく使いました。  
10 2016年
11月12日
10:40-12:10
「数や数字を詠む」
数はいろいろなニュアンスを表現することができます。俳句でも数が重要な役割を果たしていることが少なくありません。うまく使ってみましょう。 
11 2016年
11月12日
13:00-14:30
「数の効果」
数を詠み込むことによって、どんな効果が生まれるのかを考えてみましょう。特に誇張表現として使われることがあります。効果的な数の表現を工夫します。 
12 2016年
11月12日
14:40-16:10
「地名を詠む」
俳句で地名を詠み込むのは和歌の歌枕の伝統をひいているからです。土地には地霊がおり、それがインスピレーションを与えます。 
13 2016年
11月13日
9:00-10:30
「忌日の詠み方」
追善連歌や追善俳諧など年忌などに連歌や俳諧の興業がありました。故人の供養のために詠んだのですが、単独の発句としても詠まれるようになり俳句にも引き継がれています。 
14 2016年
11月13日
10:40-12:10
「贈答と祝句」
俳句の要素として挨拶、滑稽、即興があります。また「慶弔贈答句」としてめでたいときや悲しみのときに読まれる句を言います。 
15 2016年
11月13日
13:00-14:30
「読み方、味わい方」
俳句は何を言っているのかよく分からないと言われることがあります。俳句特有の省略や季語のはたらきを理解して全体を読み解きましょう。 

最少催行人数の記載がある講座につきまして、申込者数がその人数に達しない際は開講いたしませんので何卒ご了承ください。その際の受講料返金等詳細は「受講に関する注意点」のページにてご確認ください。

受講に関する注意点

講師プロフィール

中田雅敏