八洲学園大学 公開講座

生涯学習社会の実現を目指して多数の公開講座を開設

【八洲学園大学開放授業】人生の諸相と文学

【八洲学園大学開放授業】人生の諸相と文学

講師 中田雅敏
受講形態
受講料(税込) 17,000円(税込)
講義時間・回数 90分×15回

この講座の概要

わが国の資源力は「人間力」といわれるように、人的資源が最重要です。そのためには「自分はどんな生き方をするか」「世の変化にどのように対応すれば良いか」そうした「人の生きる道」を学んで、はじめて「社会での学習支援」も可能になる。文学は決して実用的ではない、むしろ害があるかも知れない。人間とはそういうものだ。混沌とした思惟の中から自分を知り、新らたな自分を見出し、様々に生きた人間の姿から「人間力」は生まれる。
文学は今や経済大国、無思惟な生き方、などが蔓延する現代社会に、ひとつの風穴を開け、日本のすすむべき道を見出せる価値を持っている。文学の有用性や社会的評価を白眼視されているが、もう一度人の諸相を見てみよう。

この講座の受講対象

どなたでも ※この講座は八洲学園大学開放授業として、本学正規科目「人生の諸相と文学」を学生とともに受講します。
(入門的な内容で、高校卒業程度の学力が必要)

開放授業募集要項



日程と内容について

日程 時間 内容
1 2017年
10月12日
16:20-17:50
異端文学とはなにか。はたして世の中に正統と異端があるのか。
また「勝ち組みと負け組み」とは何か。 
2 2017年
10月19日
16:20-17:50
1960年代・1970年代は、日本の経済は右肩あがりに成長した。
その時に文学の異変が起きた。 
3 2017年
10月26日
16:20-17:50
その後、日本の文学は「ミステリー・推理小説」が出現した。
そして純文学は全く顧みられなくなった。 
4 2017年
11月02日
16:20-17:50
1980年代・1990年代から日本人は「拝金主義」と言われ、公衆道徳は地に堕ちた。
「恥の文化」はどうしたのか。 
5 2017年
11月09日
16:20-17:50
1990年代から「ばらばら殺人事件」が急増した。それに従って
「肉体の時代」といわれる性描写文学が流行した。 
6 2017年
11月16日
16:20-17:50
やがて「文明と野蛮」という比較が生まれ、人間が人間性を喪失する
「人外魔境」のおどろおどろ文学となった。 
7 2017年
11月23日
16:20-17:50
エロ、グロ文学が流行し、「人獣相姦」という倒錯する人間像を描く文学が出現した。 
8 2017年
11月30日
16:20-17:50
日本の家庭は「家父長」としての戸主の権威で一家が成り立っていたが、
この制度が崩壊した後、どんな文学となったのか。 
9 2017年
12月07日
16:20-17:50
自然主義文学と私小説との相違は何であったか。また、ゾラという作家の
「居酒屋」について考える。 
10 2017年
12月14日
16:20-17:50
日本の近代文学は西洋の文学の模倣から始まった。明治の人々は外国文学
をどのように受容したか。 
11 2017年
12月21日
16:20-17:50
この世に対して抱く不安と「存在すること自体が不安」という観念は、
どのような違いがあるのかを考える。 
12 2018年
01月11日
16:20-17:50
カフカという作家が持っていた先見性と予言とは何を意味していたのかを考える。 
13 2018年
01月18日
16:20-17:50
「罪と罰」とは人間のどんな心理を述べているのか。また「原罪」
とは何を意味するのだろうか。 
14 2018年
01月25日
16:20-17:50
この世で最も純粋無垢な心の持ち主とはどのような人を指すのか。
ドフトエフスキーは「白痴」の人と言っている。 
15 2018年
02月01日
16:20-17:50
芥川龍之介、中島敦、カフカ、ドフトエフスキーの四人の作家は何故に同時代に
同じ人生のテーマを考えたのか。 

最少催行人数の記載がある講座につきまして、申込者数がその人数に達しない際は開講いたしませんので何卒ご了承ください。その際の受講料返金等詳細は「受講に関する注意点」のページにてご確認ください。

受講に関する注意点

講師プロフィール

中田雅敏