『保護者のつどい』開催!
校長 二宮 聡
八洲学園高等学校の二宮です。
今回は、当校で今年度から行われている『保護者のつどい』について報告します。
当校は開校以来、保護者の学内組織のPTAや教育後援会などがなく、通信制の高等学校は面接指導中心で登校日数が少ない、当校も含め多くが単位制を敷き学年・クラス単位の学校生活ではない、また勤労学生で成人の方も多いということから、生徒との繋がり以上に保護者・家庭との連携が取りにくい環境にあります。当校では保護者懇談を任意で行っておりますが、担任と家庭との一対一の話し合いなので、保護者や家庭間の「横のつながり」や親同士の交流といったことがほとんどないままでした。入学前不登校であったり、他の高等学校を退学・転校という状況の生徒さんが卒業していくには、家庭や保護者との連絡とその交流は必要不可欠です。また、同じような悩みや相談がしたいという保護者の声も耳にしていました。職員会議などでこのような状況を説明し、保護者の方に集まっていただく機会を19年度の前期から、半期に数回、関西・関東で設けることになりました。
一回目、関西では「不登校・引きこもり・ニートの現状」として全国的な不登校・引きこもり・ニートの現状について報告し、校長が中心となって保護者の自己紹介から始まり、生徒の状況、不登校となった経緯や家庭での状況などについて意見交換を行いました。参加者からは、他の保護者の話が聞けてよかった、当校に転校して本人の体調がよくなった、当校に入って本当に良かった、などうれしいお言葉もいただきました。関東では、各会場(新宿・池袋・横浜会場)の様子と取組み 、特別活動の報告と部活動(陸上部・合唱部)紹介をし、第2部では校長と卒業生の『八洲での高校生活・卒業までの道のり』と題した座談会を行いました。とても興味深く聞いていただけたようで、卒業生の話を直接聞くことができてよかった、貴重なお話だった、心強く思った、感動したなどの感想を多数いただきました。東西での「集い」は、様々な想いを持った保護者同士が子供に対する悩みを共有することで、安心感を持つことができ、己の行動の振り返りと今後の子どもとの接し方を考える時間がとれたのではと思います。
7月・9月も、テーマを「進路について考える」「親と子のコミュニケーション」をテーマにし、実施しました。学校からの一方的な情報発信だけではなく、生徒さんを支えている保護者・ご家庭のご意見にも傾聴しなければなりません。「集い」は後期も引き続き行います。 |