｢柔道整復師という資格｣

繁田　和彦

　　こんにちは、西日本柔道整復専門学校　繁田和彦です。
　 柔道整復師という資格をあまりご存知でない方に今回ご説明させていただきます。
町で見かける接骨師、ほねつぎといったほうが分かりやすいと思いますが、正式には柔道整復師といいます。整体やマッサージ師と同じ職業だと、間違えている人も多いと思います。
　 柔道整復師とは、高校卒業後に３年間、専門の養成学校で解剖学、生理学、運動学、病理学、衛生学、公衆衛生学などの基礎系科目と、外科学、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論、柔道整復実技、などの臨床系専門科目を履修し、学校を卒業してから厚生大臣の行う国家試験に合格した国家資格を持つ、損傷（骨折、脱臼、打撲、捻挫軟部組織の損傷）の専門家なのであります。資格を取得した後は、臨床経験を積むために研修に入ります。
　 その様な柔道整復師などという職業の人に会ったことがないとおっしゃるかもしれませんが、いったい柔道整復師がどの様に社会に存在しているかといいますと、開業権があり保険の取り扱い（治療費払い）ができる事から、接骨院を開院して地域医療に貢献している者、整形外科学等の病院に勤務している者、リハビリテーション科に勤務してスポーツトレーナーとして活躍している者など、またこのように臨床を行いながらも柔道整復術を学問として確立するのを目標に基礎研究に励んでいる者など、多種多様にわたり、広く世の中に貢献しようと努めているのです。