やしまの知恵袋

社会人の方が多い八洲の学生にとって、家庭や仕事と学業との両立は、 たいへん切実な問題です。また、どうすればよいレポートが書けるのかと 頭を痛めていらっしゃる方も多いことでしょう。そうした悩みを解決し、学習や学生生活をうまくこなしていくために、みなさんはいったいどのような工夫をしているのでしょうか?

今まさにこれらの課題に取り組んでおられる現役バリバリの在校生や、見事に乗り越えて卒業された先輩たちに、ちょっとお知恵を拝借させていただくことにしましょう。

なお、お知恵を貸していただいたみなさんについては、初出の場合のみ、お名前(ハンドルネーム、ニックネームなど)と現住所(都道府県まで)、2回目からはお名前のみの表記とさせていただきました。


1 わたしの「蛍の光、窓の雪」
ノンノンラビット(ノンラビ)



仕事が忙しくて勉強する時間がない!
家族の世話に追われて、落ち着いて学習できる環境が作れない!
そんな中で、みなさんはどうやって時間や環境を確保しているのでしょう?
こっそり、教えてもらっちゃいました。







■ 小まめ学習でやっています。
・キッチンで家事をしながらオンデマンド復習
・移動中や昼休みに参考文献を読み、ポイントに付箋紙
・テーマやアイデアがひらめいたら携帯メモ帳に入力
・休日にポイント引用部分や未整理事項をワード入力 (トム 長崎県在住)


■ 学習時間を確保するコツは、「もう時間がない」ことを、自分自身に具体的に認識させることです。
『学習計画ノート』をつくっています。たまには手書きもいいものです。
毎月見開きで全科目(10科目位)のスケジュールを管理するようになっています。提出したら、「提出了」と赤字で書き込んでいます。時間がありそうで実は無いのだということが実感できて、やらざるを得なくなります。 (くー 千葉県在住)


■ テキスト履修は、どこでも読めるよう常にテキストを持ち歩いています。
スクーリングは、「受講できる」ということが条件なので、自分のライフスタイルに合わせることが大事です。
図書館などの学習室はよく使います。(てぃんく☆ 東京都在住<宮城県出身>)


■ 会社勤めではなかったので、自宅にいる時はテキストを持って図書館へ。
打合せなどで外出の時には、時間を見つけてはカフェへ入ってテキストを読んでいました。
小さな時間の積み重ねでした。(coni 東京都在住)


■ 時間は家族に協力してもらって、家事を免除してもらっていました。
環境は、漫画喫茶にこもって書き上げたり、父の書斎を借りて書いたりなど…。
自室はやはり、リラックス空間なので無理です。(Lita 埼玉県在住)


■ 学習は深夜。家族が寝静まったころが1番はかどりました。(か~ちょいい~♪
あとは図書館のレファレンスルーム内にある学習スペースが主な居場所でした。
仕事をしているとはいえ短時間ですし、家事をしているとはいえ子どもは下の子で11歳でしたから学習する時間はいくらでもありました。(全く参考になりませんね
夕方からのスクは早めに食事の準備をすればよいですし、お稽古の送迎はこれを機にひとりで電車で通ってもらうことにしました。
1番面倒だったのはスクの途中にオットが帰宅してきた時だけです(笑
オットが1番自立していませんでした。(「晩飯まだー?」とか「ビールどこー?」とかw)(スクール・ライブラリアンG 神奈川県在住)


■ 私は科目等履修生として1年間での学芸員資格取得を目指して入学しました。
レポートや試験、実習に備え、平日のみ勤務、残業なし、休暇を取りやすい等の条件で非常勤的な仕事を探し、
学習時間と環境を確保しました。(blanca 神奈川県在住)


■ 1.通勤電車の中でテキストを読んでいます。以前は、毎週週刊誌を2誌読んでいたのですが、買わなくなりました。
2.パソコンが使える場所、例えば、インターネットカフェ、図書館のパソコンが使えるエリアなど落ち着ける場所を確保しています。
サウナの食堂で科目修得試験を受けたり、レポートを書いたりしています。(若旦那 千葉県在住)


2 わたしのレポート必勝法




どうやってテーマを見つければいいのかわからない!
なかなか書きたいことがうまくまとまらない!
などと悩んでいらっしゃる方、きっと多いですよね?
そんな時、みなさんはどんな工夫をされているんでしょうか?







■ 「文章表現1、2」、「論述力スキル」等の石田尊先生の講義はレポートの原点、必須です!(トム)


■ レポートは、終わりから、つまり参考文献の書誌事項から書き始めます。何か少しでも文字を打ち込むと、
レポートが進んだ気になり、エンジンがかかるというか、その後の本文作成がはかどります。
【はじめに】【1】【2】【3】と、最初に空の小見出しで章立てをしてしまい、それぞれに何を書くか決めて、
1日1章ずつ、何日かかけて埋めていく時もあります。学習時間がまとめて取れない時などです。4章のものは4日間、かかるわけですが。(くー)


■ 1.「5W1H」
私がレポートを作成する時に一番注意することは「5W1H」です。いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、
なにを(What)、なぜ(Why)、どのようにして(How)が記載されていないと文章になりませんし、言いたいことが伝わらないことも。
基本中の基本ですが、勢いでレポートを作成している時には、つい抜けてしまうことも多いので要注意!
2.「データ収集」
レポートが感想文と違う点は、データに基づいて書かれているかどうかです。レポート作成はデータ収集から、
と言っても過言ではありません。私のデータ収集法は、新聞記事や雑誌記事の切抜きから始まり、バッグの中、車の中、
どこへ行くにも必ずメモ帳と鉛筆を持参することです。最近はコンパクトデジカメが筆記具に加わりました。これは便利、
「目は口ほどにモノをいう」です。(与太郎 神奈川県在住)


■ 履修が決まったら、参考文献を入手して関係するページに課題内容別に付箋を貼っていきます。最終的にそれらをもう一度読み込んでまとめます。
科目によっては、実体験を盛り込みます。人間観察も大事です。(てぃんく☆)


■ エディターを使って、まさに思いついたことをかたっぱしからパソコンに入力しておいて、あとで整理してまとめていました。
自分にあったエディターを使いこなすのが手です。(coni)


■ 課題とシラバスを読み込み、講師目線で受講者に何を理解させたいのか(達成点)を考えて骨組みを作ります。
参考文献は自分の意見の補完や裏づけに使い、頼り過ぎないようにします。初回返却の際の評価で講師の好みを覚えます。(Lita)


■ 教育関連科目のテーマ決めは、新聞記事やテレビ番組(教育系の番組やドキュメンタリー)からヒントが得られました。
レポートは思いついたことを全てワードに入力していき、後で内容の構成や文字数の調整等をしながら作成しました。(blanca)


■ 邪道ですが、学問的に基礎科目から応用科目に発展したり、関連がある分野、似たような課題があったりするので、
自分が以前書いたレポートを引用、改良して書いたりしています。イントロを200字ぐらい書くと後が書きやすくなります。(若旦那)


■ 家庭教育の科目は、参考書の内容ばかりでは学習の意味に薄く、十分なレポートも書けませんので、日頃から情報や感覚(というか感想というか)を
大事にした方が良いと思います。TVや新聞だけでなく、自分の身の回りのことについてもそうです。
あと、自分のことをオープンにして語る勇気が大事ですね。(たこう 神奈川県在住)


3 わたしの「自分にご褒美」
チョットわん太!



はじめは希望に燃えて意気込んでいたはずなのに・・・。
学習を続けていくモチベーションを維持するのって、けっこうたいへんですよね。
さぼりがちな心を奮い立たせる起爆剤や、がんばった自分へのご褒美など。
やる気を引き出すための、あの手この手を聞いちゃいました!







■ レポート1本書き上げるたびに、『12本中1本目完了』『12本中2本目完了』って副タイトルをつけながら、
SNSに日記1本アップというのを、したことがありました。(くー)


■ レポートを仕上げた後のご褒美は、モチベーションを維持するうえで大切です。
私の自分へのご褒美は、ビールを飲みながら小説(特に池波正太郎、最近は東野圭吾)を読むことです。レポートを書く前1週間ほどは、小説を読まずに1種の飢餓状態にしておき、早く読みたい、という気持ちを高めておくのです。
そうすると、レポートが見る見る間に出来上がります。(与太郎)


■ 勉強は好きな曲を何曲か聴いてから始めました。リフレッシュのための休憩も大事だと思います。
あらかじめ好きな飲み物やスイーツなどを用意しておき、ご褒美的なお茶の時間を作りながら進めました。
メリハリをつけると勉強しやすいです。また、気合を入れたい時は歯磨きがお勧めです。(blanca)


■ 学習意欲をかきたてるものはというと、なんだかんだ言って妻として母としての時間のほとんどを学習につぎ込んだので、
協力してくれた家族に申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。だから、半年でキメてしまおう、と思ったのです。
ゆっくり確実に学ぶ方がいいに決まっています。しかし、1年や1年半ずっと協力してもらうにはしのびない。 あ、かといって慌てて単位だけとればいいなんてちっとも思っていませんでしたよ。(笑
成績は・・・悪くは・・・なか・・・った・・・と・・・思います。(笑 (スクール・ライブラリアンG)


■ 「○月○日に■■に行くからそれまでに仕上げよう」という感じです。「寸暇を惜しんで」という感じです。
レポートを書く時は一気呵成に仕上げます。 (若旦那)


■ レポート期間(〆切り5日前ぐらいから)はほとんど睡眠をとらずにいたので、ご褒美は睡眠と、お酒です(笑)
やる気の出し方は私が教えて欲しいです!追い込まれないと出来ないので…。 (Lita)


■ 学芸員資格の取得という目標があったことと、もともと好きな道だったので、学習に苦労はありませんでした。
特に「自分のご褒美」は無かったです。(coni)


■ レポートを書いた時の自分へのご褒美はしていません。なぜなら、学費を払って自分に投資している状態だからです。
でも、今学期で卒業できたら、記念にネックレスか何かを買いたいと思っています。(2007年度正科生 埼玉県在住)


4 わたしの家庭円満法




社会人学生を続けていくには、家族の理解や協力は欠かせません!
課題の提出時期や試験期間などは、ついつい家族に負担をかけがちです。
旦那さんや奥さん、親御さんやお子さんたちとうまくやっていくためのノウハウは?






■ 家族に“辛抱の終了時間”を伝えてあります。『今月末がレポート締め切り』『何時まではスクーリング』と、
「私の勉強がいつまでかかるのか」を、説明しています。
家族のおかげで、私は学生ができて感謝しているということを、
親戚が集まった時など、家族の目の前で、機会あるたびに、話しています。(くー)


■ カミさんも会社勤めではなく、また、放送大学で学んでいたので、お互いに似たようなものでした。
学んでいた内容は違いますが、理解し合っていました。(coni)


■ 「おかあさんも勉強をしている。」という環境は息子達にとって悪いものではありませんでした。
給食の時間、担任の先生に「おかあさん、女子大生なんだよ。」と自慢していたみたいですけど。(苦笑
八洲にいる間かぁ。いつもと変わらないな。>円満度。
あ、でも資格を取ってからね、オットが私が働いていることをいろいろな人に話しているとわかって嬉しかったな。
「妻は司書です。」と言っているみたい。少し困るのはオットは外資系なので英語が公用なのだけども
「My wife is Librarian.」と言ってしまって上司(米人)達から予想以上に尊敬の目で見られてしまったことでしょうか。
そうね、資格を取ってからより円満になりましたね。
息子たちは『図書館戦争』を読み、「闘う司書」のアニメを見て(すみません。ただの司書つながりなだけです、これ)、「耳をすませば」を積極的に見たり。(笑
家族全体が図書館そのものに興味を持つようになりましたね。息子に「おかあさんが来てボクの学校の図書室整備(お、業界用語!)してよ。」
なんて嬉しいこと言ってくれますからねー♪(スクール・ライブラリアンG)


■ 私は両親と同居で独身のため苦労しませんでしたが、1年で資格取得を目指すと公言したことで、
仕事や勉強に関して理解が得られたように思います。(blanca)


5 わたしの「ここだけの話」
じゃねっとりん



八洲の学生をやっていく上で大切なことって、ほかにもたくさんありますよね?
まだまだ言い足りないみなさんのための雑談の場です。
ざっくばらんに、思いっきり好きなことを語ってもらっちゃいましょう!






■ 履修登録の段階で無理は禁物。スクーリングとテキスト、6:4位を勧めます。
参考文献以外にも参考になることがあります。常に情報のアンテナを張っておくことと自分の目で見ることが大事。(てぃんく☆)


■ 最近の学生さんは、授業、その他もあまり学校にいらっしゃることが少ないようですが、対面で話し合うほど効果のある人間関係はないと思います。
インターネットだけで卒業できると銘打っていますが、真に受けず(?!)、学校に来て得られるものを感じて欲しいです。
人間関係、コミュニケーションを学ぶことが、一番の課題だと思います。(たこう)


■ できる範囲でかまわないから、自分自身を発信するといいと思います。嬉しいことも、苦しいことも。
そうするとその後に、同じ思いをしている人たちとコミュニケーションが生まれます。楽しいです。
『自分だけじゃない』ことがわかって活力となり、支えられます。(くー)


■ 友人をつくって仲良くなることです。テキストの読み方や、参考書、試験、レポートのヒントを教えてもらえます。
博物館実習では、資格取得した人にいろいろ実習内容を教えてもらいました。みんなとても親切です。
神奈川や東京、埼玉、千葉など、八洲学園に来ることの出来る人は、なるべく機会を見つけて八洲に来るといいです。
いくらeラーニングが発達したといっても、直接会って話をするのが一番です。この歳になってから学校の友人ができたということは幸せです。(coni)


■ 飲み会やオフ会には積極的に参加しましょう!w違う世代との交流は本当に楽しいものですよ!皆さんそれぞれの道のプロ、
こんなにも博学の学友とお付き合いできるのは、通信制大学ならではだと思います。(Lita)


■ 通信での学習には、モチベーション維持や楽しめる学習環境が必要だと感じました。SNSや学校行事に参加することで、
学ぶ仲間や先生方とつながる機会を持つと、より充実した楽しい学生生活が送れると思いますのでお勧めです。(blanca)


■ 私はSNSとyokoっちさんのブログ「図書館司書ガイド」に随分と助けられました。(笑
SNSでは授業内容や科目については全くふれませんでしたし、妙なテクを使ってうまく授業を乗り切ろうとか思いませんでしたが、
同じように学んでいる仲間がいると思うだけでたいへんな支えになりました。
将来司書資格を取ろうというだけあって、わからないことは何でもかんでも聞くといった雰囲気はなく、
やはりここは自分の力で調べて切り拓いて行く同志の集まりといった感じですごく居心地が良かったです。
また、現役図書館員、関係者が多いのも魅力ですね。
既に社会に出ている人が多いので非常に刺激があります。八洲で本当に良かったと思っていますし、友達にも勧めています。(スクール・ライブラリアンG)


みなさん、いろいろと工夫されているんですね!
なるほど!と感心させられるものもずいぶんあったことでしょう。
そうは言っても、人によって性格や好みはさまざまですから、ある人にとっては
とても効果的な方法であっても、他の人には向かないこともしばしばです。
これはと思う勉強法や学生生活のノウハウがあったら、自分なりにアレンジしたり、
あるいは「もっといいやり方があるじゃん!」と思われたらどんどん創意工夫して、
有意義な学生生活を送ってください。
そして、わたしたちにこっそり教えてくださいね♪
「やしまの知恵袋」を、もっともっとみなさんの知恵でいっぱいにしましょう!!



YASHIMA BORDERLESS FESTIVAL2010 八洲学園大学 大学祭実行委員会(企画・編集:HIROMUSHI)