【八洲学園大学開放授業】 障害児の子育てとしつけ
【八洲学園大学開放授業】 障害児の子育てとしつけ |
講師 | 鈴木啓之 |
---|---|---|
受講形態 | ||
受講料(税込) | 17,000円(税込) | |
講義時間・回数 | 90分×15回 |
Tweet |
この講座の概要
障害児の子育て・しつけは、国の学習指導要領さえ「生活リズムや基本的生活習慣の定着」が最重要項目になるなど、家庭教育が担っている部分が、障害種別を越えて障害克服と自立のためにもっとも重要であります。
そこで、出産から義務教育を終える頃までの、障害児のいる家庭が直面するさまざまな課題を紹介しつつ、みなさんの障害理解を進めてゆきます。
また、障害児の兄弟姉妹は、「アダルトチルドレン」とも称される独特の性格・性向になる傾向が知られています。障害児もいる家庭の子育てや、一般家庭での障害理解教育についてもいっしょに考えてゆきます。
この講座の受講対象
どなたでも ※この講座は八洲学園大学開放授業として、本学正規科目「障害児の子育てとしつけ」を学生とともに受講します。 (入門的な内容で、高校卒業程度の学力が必要)
日程と内容について
日程 | 時間 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 | 2016年 10月12日 |
9:00-10:30 | 総論1:日本の障害児施策の転換 (以下の演目は、学生の要望や興味に従って、テーマや順番を柔軟に入れ替えてゆきます。) |
2 | 2016年 10月19日 |
9:00-10:30 | 総論2 日本の家庭教育政策の転換 |
3 | 2016年 10月26日 |
9:00-10:30 | 統計上、基本的生活習慣の確立は家庭の最大の悩みであるとされています。生活リズム確立が児の発達や学習にいかに重要であるかを示し、生活リズム障害による学力低下についてみなさんと考えます。 |
4 | 2016年 11月02日 |
9:00-10:30 | 「障害児のリズム障害」-障害児の基本的生活習慣の確立- 特別支援教育の学習指導要領で、障害児の「生活リズムの確立」はトップ項目にあげられていますが、教育的役割は家庭が大きなウェートを占めます。 |
5 | 2016年 11月09日 |
9:00-10:30 | 「乳幼児健診と障害の気づき」 各自治体で実施されている1ヶ月健診、6ヶ月検診、1歳半検診、3歳児検診等での障害の早期発見の意義と発達評価の家庭の役割を見てゆきます。 |
6 | 2016年 11月16日 |
9:00-10:30 | 「障害児の生活習慣のしつけ」 障害児は、障害による物理的制約や運動発達の遅れ、二次的な障害により、生活習慣の定着が遅れたり、忌避的な行動をとることがしばしばみられます。そこで、家庭での基本的生活習慣のしつけについてアプローチ法を紹介してゆきます。 |
7 | 2016年 11月23日 |
9:00-10:30 | 「障害児保育」と「障害児学童保育」 現代教育では、早期あるいは超早期から特別支援教育を開始して、児の発達を保障し、2次障害を軽減することに注力されています。 また、保育所の新しい役割:家庭支援機能についても紹介します。 |
8 | 2016年 11月30日 |
9:00-10:30 | 「入園前の早期教育」 保育園の入園基準は、集団保育にのることが条件となっています。そこで保育園入園前から就学までの間に、家庭がとりくむべき早期教育のうち、社会性発達やことばの発達を促し集団保育や一斉教育になじんできかせる取り組みを紹介します。 |
9 | 2016年 12月07日 |
9:00-10:30 | 「就学指導と就学時健診」 特別支援学校や特別支援教育への進路の振り分けの仕組みについて、判定基準や法制度、家庭でのスケジュールを紹介します。 |
10 | 2016年 12月14日 |
9:00-10:30 | 「教育の選択と障害児の権利:-インクルーシブ教育-」 保護者と児童本人による学びの場の選択について、WHOや国際障害者の権利条約の中で考えてゆきます。 |
11 | 2016年 12月21日 |
9:00-10:30 | 「障害児の性教育」 障害児も心身の二次性徴を迎え、成人後は家庭を持つようになります。自立した尊厳ある女性・男性であるために、そして性被害にあわないために、学校と家庭が一体になって性教育に取り組まねばなりません。 |
12 | 2017年 01月11日 |
9:00-10:30 | 「障害児の兄弟姉妹」 障害児の兄弟姉妹は、一般家庭の子とは異なる物理的・心理的・社会的環境にあり、性格・態度形成や進路も大きく影響を受けています。そこで、障害児の兄弟姉妹のおかれた状況について理解を深めます。 |
13 | 2017年 01月18日 |
9:00-10:30 | 「障害児の兄弟姉妹 家庭の失敗と支援」 保護者や家族構成員の性向や置かれた状況により、家庭に歪みや緊張、健全ではないない人間関係に陥る場合があります。家庭教育の専門家としてどのようにかかわってゆくのがよいか、皆さんと考えてゆきます。 |
14 | 2017年 01月25日 |
9:00-10:30 | 「障害理解教育」 健常者が地域の中で障害児者と共生し、相互に尊厳を認め合える社会を推進するには、健常児者の障害児者への偏見・誤解を定着させないよう、早期からの系統的な教育が欠かせません。 |
15 | 2017年 02月01日 |
9:00-10:30 | 「ペアレントトレーニング」 発達障害児の発達保障には、児と日々かかわる保護者の教育態度改善が不可欠とされています。そこで、行動心理学的手法であるペアレントトレーニングを例に、保護者への「家庭教育」訓練を紹介します。 |
講師プロフィール
鈴木 啓之
経歴:八洲学園大学 教授、博士(医学)
専門分野、研究テーマ:ヒトの内的状態の他覚的客観評価、障害児生理心理学
【八洲学園大学 正規担当科目】
障害児の理解と支援/障害児の子育てとしつけ/医学一般/情報アクセシビリティとバリアフリーデザイン/不登校・ひきこもり特講
▼鈴木啓之 教授 詳細はこちら(八洲学園大学 大学サイト)
http://www.yashima.ac.jp/univ/about/information/teacher_suzuki.php