【開放授業】犯罪と法
【開放授業】犯罪と法 |
講師 | 小関慶太 |
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受講形態 | ||
受講料(税込) | 17,000円(税込) | |
講義時間・回数 | 90分×15回 |
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この講座の概要
本講座は終了しました。多数のご受講ありがとうございました。
皆さん、法律、刑法や犯罪をはじめとする○○法と聞くと堅苦しいイメージを持っていることかと思います。そして敬遠しがちでしょうが、私達の生活は法律を切り離すことは出来ません。○○法というのはあくまでの切り口です。
現代社会における様々な犯罪現象に対して、刑法がどのように対応をしているかを明らかにしていきます。刑法は、「刑法総論」と「刑法各論」に分かれています。刑法総論は、犯罪の成立と刑罰の内容を、刑法各論は保護法益(法律上の保障・保護されるべき利益)ごとに1つ1つの犯罪の構造を学んでいきます。
本科目は、幅広い教養、論理的思考力、法的思考力を身につけることを目的とし、刑法や刑事法の基本的な知識を身につける入門的な講義になります。
※これまで司書を目指している学生の方々から学んだことを現場で活かしていきたいという声も頂いています。司書や学芸員を目指している方も一緒に学んでみませんか。
現代社会における様々な犯罪現象に対して、刑法がどのように対応をしているかを明らかにしていきます。刑法は、「刑法総論」と「刑法各論」に分かれています。刑法総論は、犯罪の成立と刑罰の内容を、刑法各論は保護法益(法律上の保障・保護されるべき利益)ごとに1つ1つの犯罪の構造を学んでいきます。
本科目は、幅広い教養、論理的思考力、法的思考力を身につけることを目的とし、刑法や刑事法の基本的な知識を身につける入門的な講義になります。
※これまで司書を目指している学生の方々から学んだことを現場で活かしていきたいという声も頂いています。司書や学芸員を目指している方も一緒に学んでみませんか。
この講座の受講対象
日程と内容について
日程 | 時間 | 内容 | |
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1 | 2018年 04月11日 |
20:10-21:40 | [オリエンテーション] [刑事法って何?] [犯罪成立に向けて] [罪刑法定主義] |
2 | 2018年 04月18日 |
20:10-21:40 | 〈刑法総論〉 [貴方に危険が迫っている] ストーカー行為を事例に挙げて刑罰と行政処分について考えていきます。 |
3 | 2018年 04月25日 |
20:10-21:40 | [明治生まれの刑法とIT社会] 刑法が産声を上げたのは明治時代です。当時は、100年後のパソコンの小型化、スマートフォンの普及、WiFiが 飛び交うことなど、誰が想像してでしょうか。 そこで現代社会の刑法の関係として、喫茶店やファーストフード店におけるスマホや携帯電話の充電の可否や 電気窃盗事件を例に挙げて、法解釈を考えていきましょう。 |
4 | 2018年 05月09日 |
20:10-21:40 | [殺人事件のアラカルト] 丑の刻参り、呪い殺すことは「不能犯」ですが、なぜ不能な犯罪なのでしょうか。 犯罪の実行行為から考えていきましょう。 |
5 | 2018年 05月16日 |
20:10-21:40 | [咄嗟の場合のサバイバル] 違法性とは何でしょうか。咄嗟に自身を守るために行った行為は、違法性が阻却されるのでしょうか。 正当防衛は、食うか食われるか、自分が生き延びるために行うことですが、それについて刑法は どのように考えているのでしょう。 [責任無能力者と犯罪] 刑事責任の在り方、刑事責任とは一体どのようなものなのでしょうか。 |
6 | 2018年 05月23日 |
20:10-21:40 | [私の命は誰のもの?] 生命の始期と終期、生きる権利と死ぬ権利はあるのだろうか。自殺は個人の自由と解してよいのでしょうか。 『高瀬舟」を題材に安楽死、尊厳死について考えてみましょう。 |
7 | 2018年 05月30日 |
20:10-21:40 | [法は家庭に入らない?] 親の金を盗む放浪息子、カツアゲをしたわが子をかくまう過保護ママ、我が子に暴力(虐待)を振るう親、 夫婦間のDV、高齢者に対する虐待など、家庭と刑法の事例について考えていきます。 |
8 | 2018年 06月06日 |
20:10-21:40 | [他人を利用した犯罪] 赤信号みんなで渡れば怖くない、犯罪もみんなでやれば怖くない(任意的共犯)? 親が子どもをそそのかして万引きを教唆する行為について考えていきます。 また子どもたちのイジメの一つとして万引きを強要させる行為は犯罪なのかについても言及します。 |
9 | 2018年 06月13日 |
20:10-21:40 | 〈刑法各論〉 [殺人罪①] マスコミ報道を通して「殺人罪」と耳にすることがあります。 また殺人罪の法定刑は「有期懲役5年以上から無期懲役、死刑」と幅広く設定されています。 その理由は、殺人事件の類型が千差万別であるからです。 第9回目、第10回目では、殺人罪に関わる20の罪名について学んでいきます。 |
10 | 2018年 06月20日 |
20:10-21:40 | 〈刑法各論〉 [殺人罪②] マスコミ報道を通して「殺人罪」と耳にすることがあります。 また殺人罪の法定刑は「有期懲役5年以上から無期懲役、死刑」と幅広く設定されています。 その理由は、殺人事件の類型が千差万別であるからです。 第9回目、第10回目では、殺人罪に関わる20の罪名について学んでいきます。 |
11 | 2018年 06月27日 |
20:10-21:40 | [自動車交通犯罪] 私たちの生活の中で関わる機会が多い犯罪の1つに自動車交通犯罪があります。 自動車と聞くと運転免許を持っていない人は関係ないように思われがちですが、 道路交通法で定められている自動車には軽車両、すなわち自転車も含まれています。 我が国は自転車文化が強い国です。自転車と歩行者の死亡事故も年々増えています。 そこで自動車事故を減らすために、まずどのような犯罪類型があるかを知ることで意識を変えて行く 必要があります。第11回目では、自動車にまつわる犯罪について学びます。 |
12 | 2018年 07月04日 |
20:10-21:40 | [名誉棄損罪] 名誉棄損罪と侮辱罪の違いを知りましょう。 [住居不法侵入罪と不退去罪] 不退去罪は、配送業者が正当な理由があり住居に侵入後、不当な行為によって家主から「退去」を命じられて 退去しなかったときに発生します。 [脅迫罪] 何かを得るために他人の生命・身体・財産や名誉などを脅かす行為です。 [強要罪] 暴力や脅迫を用い義務のないことを行わせることです。よくある事例はお酒の一気飲みの強要です。 第12回目で扱う内容は、日常生活、大学生活の中でも関わってきます。 たわいのない一言、相手を脅かすつもりがなかったとしても、犯罪だと知らなかったとしても刑法では 処罰の対象となることがあります。 |
13 | 2018年 07月11日 |
20:10-21:40 | [財産犯罪] 窃盗罪を語る上での大切なキーワードとして「不法領得の意思の有無」が問われます。 内容は読んで字のごとく「不法な行為を用いて領得する意思」であります。 [窃盗罪] 親族相盗例は、親族間で窃盗行為があった場合、窃盗罪になるとしても刑が免除されることになっている 特例です。親族内の財産に関しては、国家の介入より親族内で問題解決を行う方がよいと考えられます。 なお、近年、窃盗罪に関しては常習累犯者や触法精神障碍者による犯行が 大きな社会問題となっています(テキスト科目「福祉と法」で重点的に扱います)。 |
14 | 2018年 07月18日 |
20:10-21:40 | [財産犯罪] [詐欺罪] 近年、特殊詐欺、結婚詐欺、無銭飲食などといった詐欺事案が見受けられます。 詐欺やすり等は、これを「職業」としている者もいます。 [占有離脱物横領罪] 窃盗罪は占有しているものを奪取するのに対して、占有離脱物横領罪は、読んで字のごとく占有から離れたもの を奪取する。例えば、鍵が掛けられているわけでもなく無造作に放置されている自転車を奪する行為です。 [遺失物横領罪] 遺失物は、忘れものです。公園のベンチに忘れて行ったカメラや飲食店に忘れてしまったお財布やハンカチなど を奪取することです。 [動物傷害罪] 我が国の規定ではペットは「モノ」です。「人犬共生社会」が問われていますが我が国の法律では愛護動物 (ペット)への理解は発展途上です。 よって現行法では、ペットに危害を加えた場合は、器物損壊罪に該当します。 |
15 | 2018年 07月25日 |
20:10-21:40 | [放火犯罪] 放火罪や失火罪に公共危険罪です。公共の危険とは、不特定または多数人の生命・身体に対する侵害の可能性 です。一見すると個人的法益の侵害に当たるように思われがちです。裁判例から学んでいきます。 [社会生活の感情を侵す犯罪] 私たちが生活する際にそこで守られるべき感情や安心感があります。これらの平穏性に関しては、 直接的に人の生命や身体に関するものではありませんが、法益として保護しなければなりません。 [最終試験の説明] 刑法総論レポート(中間試験)の結果状況と最終試験レポートに関して説明をします。 |
講師プロフィール
小関 慶太
八洲学園大学 生涯学習学部 准教授
(兼担)リカレント研究センター 研究センター長
(兼任)千葉こども専門学校、中央大学法学部
・西条市「子ども安全管理士」(西条市長認定)
・防災管理者
[研究分野]
・若者カルチャーと犯罪予防
・実名報道と特定少年
・保育施設のリスクマネジメント(事件・事故予防論)
・保育者養成
■詳細
http://www.yashima.ac.jp/univ/about/information/teacher_koseki.php
「学び直してみたい」「学んでみたい」、でも大学に入学してまでの意欲はない方も、トライアル(お試し)講座として開放授業で一緒に学んでみませんか。