教養・趣味をひろげる
ロシアはどこへ行くのか?―揺れる大国のアイデンティティ―
教養・趣味をひろげる ロシアはどこへ行くのか?―揺れる大国のアイデンティティ― |
講師 | 宮川 真一 |
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受講形態 | ||
受講料(税込) | <各回>1,000円 <3回セット>3,000円 |
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講義時間・回数 | 90分×3コマ |
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この講座の概要
本講座の受付は終了しました。多数のお申込みありがとうございました。
ソ連消滅をめぐる国内外の大きな変動により、ロシアは再び世界史の舞台に登場しました。1991年のソ連崩壊後に成立したロシアは、さまざまな問題に直面していました。広大な領土に暮らす多数の民族をいかに統合し、新たなナショナル・アイデンティティ(国のあり方)をいかにつくっていくかが、最大の課題の一つです。しかしながら、ロシアでは確固とした統合原理が見出せません。公的にも私的にも、自分探しの状態にあります。
そのような中、ロシアでは社会主義体制下で抑圧されてきたロシア正教会が復活しています。ロシアの国家・社会と緊密な関係を結び、国民を宗教的文化的に統合する役割を担いつつあります。
1999年、第二次チェチェン戦争が始まりました。ロシアのマスメディアは、憎悪表現に満ちたチェチェン報道を繰り返します。そして、ロシアにおけるチェチェン嫌いはイスラム嫌いに変化してきました。この戦争は、ロシアを分裂させていくことになります。
本講座では、各種調査のデータや現地の写真を眺めつつ、ロシアのゆくえについて考えます。
※各回申込も可能です。
・ライブ受講(決められた日時に受講。不明な点があればチャットを活用してその場で質問可能です ※受講生はカメラ・マイク不要です)
・オンデマンド受講(決められた期間内に何度でも受講可能です ※講師への質問はできません)
皆様はロシアという国にどんなイメージをお持ちですか?私は講座概要の「日本にとって近くて遠い隣国です」という言葉にハッとしました。恥ずかしながら、ロシアが「隣国」というイメージがなかったためです。北方領土で国境を接する「隣国」であり、歴史上とても深い関係にある国であることを思い出しました。
本講座では、そんなロシアの今に迫ります。
//講座のご紹介
揺れる大国ロシアは、日本にとって近くて遠い隣国です。ソ連消滅をめぐる国内外の大きな変動により、ロシアは再び世界史の舞台に登場しました。1991年のソ連崩壊後に成立したロシアは、さまざまな問題に直面していました。広大な領土に暮らす多数の民族をいかに統合し、新たなナショナル・アイデンティティ(国のあり方)をいかにつくっていくかが、最大の課題の一つです。しかしながら、ロシアでは確固とした統合原理が見出せません。公的にも私的にも、自分探しの状態にあります。
そのような中、ロシアでは社会主義体制下で抑圧されてきたロシア正教会が復活しています。ロシアの国家・社会と緊密な関係を結び、国民を宗教的文化的に統合する役割を担いつつあります。
1999年、第二次チェチェン戦争が始まりました。ロシアのマスメディアは、憎悪表現に満ちたチェチェン報道を繰り返します。そして、ロシアにおけるチェチェン嫌いはイスラム嫌いに変化してきました。この戦争は、ロシアを分裂させていくことになります。
本講座では、各種調査のデータや現地の写真を眺めつつ、ロシアのゆくえについて考えます。
//申込期限
本講座の申込は2021年2月28日まで、受講期間は2021年3月31日までとなります。※各回申込も可能です。
//最小開講人数
3名//受講方法
インターネット受講のみ。ご都合に応じて以下の受講が可能です。参考:受講形態について(ページを移動します)・ライブ受講(決められた日時に受講。不明な点があればチャットを活用してその場で質問可能です ※受講生はカメラ・マイク不要です)
・オンデマンド受講(決められた期間内に何度でも受講可能です ※講師への質問はできません)
//本講座の申込者状況
//公開講座担当からのコメント
皆様はロシアという国にどんなイメージをお持ちですか?私は講座概要の「日本にとって近くて遠い隣国です」という言葉にハッとしました。恥ずかしながら、ロシアが「隣国」というイメージがなかったためです。北方領土で国境を接する「隣国」であり、歴史上とても深い関係にある国であることを思い出しました。
本講座では、そんなロシアの今に迫ります。
この講座の受講対象
どなたでも受講できます。とくに、国際関係、平和、異文化理解に関心がある方、ロシアをはじめ外国に興味がある方を歓迎します。
日程と内容について
日程 | 時間 | 内容 | |
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1 | 2021年 02月07日 |
13:00-14:30 | 〔第1回:新生ロシアのナショナル・アイデンティティ〕ロシアにとって1990年代は、自分探しの10年でした。そこには自由民主主義・ ソビエト連邦・ユーラシア主義・帝政ロシアという主として4つの路線があったのです。 ここでは、ナショナル・アイデンティティとは何か、思想的アイデンティティ、 地政学アイデンティティ、政治的アイデンティティ、宗教的アイデンティティ、 民族的アイデンティティについて考えます。 |
2 | 2021年 02月07日 |
14:40-16:10 | 〔第2回:復活するロシア正教会〕ロシア正教会は、政治次元でも社会次元でも復活しつつあります。 そして、ロシアを統合する原理としての役割を果たそうとしています。 ここでは、ロシア正教会小史、ロシア正教会とナショナル・アイデンティティ、 ロシア正教会と国家、ロシア正教会と社会を取り上げます。 |
3 | 2021年 02月07日 |
16:20-17:50 | 〔第3回:第二次チェチェン戦争と反イスラム報道〕第二次チェチェン戦争の進行により、ロシアのマスメディアでは カフカス人・イスラム教徒へと偏見の対象が拡大しています。 この戦争は、ロシアを分裂させていくことになります。 ここでは、偏見と憎悪表現、ロシアのマスメディアにおける チェチェン報道、米国同時多発テロ事件(2001年)、 モスクワ劇場占拠事件(2002年)、ロシア下院選挙(2003年)、 北オセチア学校占拠事件(2004年)、北オセチア学校占拠事件1年後(2005年)、 ロシアのマスメディアにおける憎悪表現の対象と内容を探ります。 |
講師プロフィール
宮川 真一 |
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