開放授業
【開放授業】障害児の子育てとしつけ(2025春)
開放授業 【開放授業】障害児の子育てとしつけ(2025春) |
講師 | 鈴木 啓之 |
---|---|---|
受講形態 | インターネット 来校 | |
受講料(税込) | 講座概要に掲載 | |
講義時間・回数 | 90分×15コマ |
Tweet |
この講座の概要
//はじめに
・本学のeラーニングの楽しさを体験していただけるよう、正規授業の一部を「開放授業」に指定しています。・本講座は「授業体験コース」と「まるごと受講コース」の選択制です。詳細は以下をご覧ください。
コース名 | 授業体験コース | まるごと受講コース |
受講回 | 初回+2回目の計2コマ | 全15コマ |
受講料(税込) | 3,300円 | 22,000円 |
受講形態 | ライブ受講のみ | ライブ受講・オンデマンド受講 |
オンデマンド期間 | なし | 2025年9月30日(火)まで |
アカウント利用期間 | 2回目の授業終了翌日まで | 2022年9月30日(金)まで |
質問機能 | 不可 | 可 |
最終試験 | 対象外(配信しない) | 対象外(配信しない) |
単位認定 | 不可(修了証なども発行なし) | 不可(修了証なども発行なし) |
コース変更の可否 |
受講料納入後の「まるごと受講コース」への 変更可(差額分の納入が必要) |
受講料納入後の「授業体験コース」への 変更は不可(返金不可) |
備考 | 在学生の申込不可 | 在学生の申込不可 |
//講座のご紹介 ※授業難易度:一部専門的な内容も含むが事前知識を要しない
障害児の子育て・しつけは、国の特別支援教育学習指導要領さえ「生活リズムや基本的生活習慣の定着」が最重要項目になるなど、家庭教育が担っている部分が、障害種別を越えて障害克服と自立のためにもっとも重要であります。 そこで、出産から義務教育を終える頃までの、障害児のいる家庭が直面するさまざまな課題を紹介しつつ、みなさんの障害理解を進めてゆきます。 次いで、障害児も健常児もいる家庭での子育てを通じて、障害児の兄弟姉妹が「アダルトチルドレン」とも称される独特の性格・性向になる傾向がある日本の家庭事情を紹介し、共に育つ子どもの不適応事例や保護者の子育て失敗事例を通じて、置かれている厳しい状況と支援のありかたを見てゆきます。 健常児の子育てをしている家庭での障害理解教育について様々な角度から論じます。 最終回は、保護者を障害児の子育てのスペシャリストとして訓練する「ペアレントトレーニング」法を紹介します。//参加上の注意
・講義中に生じた疑義・批判・聞き洩らしは、すぐにチャットに投げてその場での回答を求めてください(こちらから積極的に掛け合ったり質問タイムを設けたりしません)。 ・各回の話題のまとまりの都合で、講師のしゃべくりが、講義時間90分より若干長くなることがあるかもしれませんが、定刻の終了時刻になりましたら、抜けるか聴き続けるかはご自由です(特に断りもいりません)。 ・基本は大学講義室からのライブ配信ですが、臨時的に沖縄の八洲学園大学の附属高校からライブ配信する場合があります。その際は予告しますので、ライブ配信の音声や動画がちゃんと流れているかチャットにてお知らせいただきますようお願いいたします。//教科書
利用しません。各授業で必要な資料は、PDF文書等により、その都度掲載予定。 また、各授業の中でテーマに沿った関連書籍を紹介してゆきます。//申込期限
2025/3/25(火)まで//ミニ授業(参考)
日程と内容について
日程 | 時間 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 | 2025年 04月11日 |
9:00-10:30 | 「総論1:日本の障害児施策の転換」 「障害児」について初学の受講者もいることから、「障害」の法的位置づけ、日本の障害児支援施策の経緯と現状について概観します。 (以下の演目は、学生の要望や興味に従って、テーマや順番を柔軟に入れ替えてゆきます。) |
2 | 2025年 04月18日 |
9:00-10:30 | 「総論2 日本の家庭教育政策の転換」 みなさんが「障害児の子育て」を学ぶ意義について認識を深めてゆきます。 |
3 | 2025年 04月25日 |
9:00-10:30 | 「乳幼児健診と障害の気づき」 各自治体で実施されている1ヶ月健診、6ヶ月検診、1歳半検診、3歳児検診等での障害の早期発見の意義と発達評価の家庭の役割を見てゆきます。 |
4 | 2025年 05月09日 |
9:00-10:30 | 「障害児への生活習慣のしつけ」 障害児は、障害による物理的制約や運動発達の遅れ、二次的な障害により、生活習慣の定着が遅れたり、忌避的な行動をとることがしばしばみられます。そこで、家庭での基本的生活習慣のしつけについてアプローチ法を紹介してゆきます。 ※「生活習慣しつけ総論」、「はなかみ」「くつばき」など |
5 | 2025年 05月16日 |
9:00-10:30 | 続き ※「洗顔」「入浴」「はみがき」「うがい」など水回りの生活習慣のしつけ等 |
6 | 2025年 05月23日 |
9:00-10:30 | 「障害児の生活リズム障害」-障害児の基本的生活習慣の確立- 特別支援学習指導要領では、障害児の基本的生活習慣の定着を最重要に上げ、学校と家庭の連携による支援をうたっています。そこで、家庭での基本的生活習慣のしつけについてアプローチ法を紹介してゆきます。 |
7 | 2025年 05月30日 |
9:00-10:30 | 「障害児の生活リズム障害」続き |
8 | 2025年 06月06日 |
9:00-10:30 | 「障害児保育」 幼稚園、保育所での保育は、障害児と健常児が同じ場で育つ統合保育が両者にとって好ましいことが国の保育指針にうたわれています。そこで、障害児保育のしくみ、効果、課題について考えてゆきます。 |
9 | 2025年 06月13日 |
9:00-10:30 | 「就学指導と就学時健診」 就学時健診での検査結果による特別支援学校や特別支援教育への進路の振り分けの仕組みについて、判定基準や法制度、家庭でのスケジュールを紹介します。 |
10 | 2025年 06月20日 |
9:00-10:30 | 「教育の選択と障害児の権利:-インクルーシブ教育-」 教育の一義的な責任は家庭にあると教育基本法に定められていますが、障害児の保護者にとっては様々な制約がのしかかります。そこで、保護者と児童本人による学びの場の選択について、WHOや国際障害者の権利条約の中で考えてゆきます。 |
11 | 2025年 06月27日 |
9:00-10:30 | 「障害児の性教育」 「七生養護学校事件」を契機に学校教育で行ってきた障害児への性教育が退潮傾向にあり、家庭教育が性教育を補完または主体的に引き受けなければならない状況となってきています。そこで、障害児への性教育の意義や内容について紹介してゆきます。 |
12 | 2025年 07月04日 |
9:00-10:30 | 「障害児の兄弟姉妹」 障害児の兄弟姉妹は、一般家庭の子とは異なる物理的・心理的・社会的環境にあり、性格・態度形成や進路も大きく影響を受けています。そこで、障害児の兄弟姉妹のおかれた状況について理解を深めます。 |
13 | 2025年 07月11日 |
9:00-10:30 | 「障害児の兄弟姉妹 家庭の失敗と支援」 保護者や家族構成員の性向や置かれた状況により、家庭に歪みや緊張、健全ではないない人間関係に陥る場合があります。家庭教育の専門家としてどのようにかかわってゆくのがよいか、皆さんと考えてゆきます。 |
14 | 2025年 07月18日 |
9:00-10:30 | 「家庭での障害理解教育」 幼少期に障害者に対する偏見や誤信念が定着すると大人になってから態度を改めることが困難になります。子どもの健全な障害理解を育むには、早期からの家庭教育や芽生えた誤解の解消が欠かせません。そこで、家庭での障害理解教育を紹介してゆきます。 |
15 | 2025年 07月25日 |
9:00-10:30 | 「ペアレントエデュケーション」 発達障害児の発達保障には、児と日々かかわる保護者の教育態度改善が不可欠とされています。そこで、行動主義心理学的手法である「ペアレントトレーニング」法を例に、保護者への「家庭教育」訓練を紹介します。 |
講師プロフィール
鈴木 啓之
経歴:八洲学園大学 教授、博士(医学)
専門分野、研究テーマ:ヒトの内的状態の他覚的客観評価、障害児生理心理学
【八洲学園大学 正規担当科目】
障害児の理解と支援/障害児の子育てとしつけ/医学一般/情報アクセシビリティとバリアフリーデザイン/不登校・ひきこもり特講
▼鈴木啓之 教授 詳細はこちら(八洲学園大学 大学サイト)
http://www.yashima.ac.jp/univ/about/information/teacher_suzuki.php