担当科目
博物館資料保存論
学歴
京都薬科大学薬学科卒業
京都薬科大学大学院薬学研究科修了
職歴
(財)元興寺文化財研究所 研究員
奈良大学文学部文化財学科 非常勤講師
福島県立博物館 学芸員
郡山女子大学短期大学部 非常勤講師
東北学院大学文学部 非常勤講師
教育活動、研究活動、学内活動、社会活動
(財)元興寺文化財研究所では、遺跡から出土した木製遺物や金属製遺物(特に鉄製遺物)の保存処理方法の研究や改良及び出土した木製遺物の樹種の同定を中心に行ってきました。また、民俗資料についても様々な状況、あるいは環境で使用された資料にどのような劣化や問題が発生しているかについての全国にわたる調査を担当しました。福島県立博物館では、考古資料の保存処理、樹種同定に加えて、博物館の環境や展示ケース内の資料展示環境を中心に調査研究活動を行っていました。
他にも、県内教育委員会からの依頼により遺構の切り取り、遺跡断面の剥ぎ取りなどの指導を行いました。東日本大震災により被災を受けた資料のレスキューあるいは一部資料については修復にも携わりました。
他にも、県内教育委員会からの依頼により遺構の切り取り、遺跡断面の剥ぎ取りなどの指導を行いました。東日本大震災により被災を受けた資料のレスキューあるいは一部資料については修復にも携わりました。
メッセージ
平成24年度より博物館資料保存論を担当しています。
博物館において資料の展示・保管を行うということはある意味で非常に複雑で難しいことと言えます。
(財)元興寺文化財研究所で約15年間、考古資料や民俗資料の保存に従事し、その後、約24年間、福島県立博物館で博物館資料の展示環境や収蔵環境の調査及び改善を中心に研究してきました。私は薬学から文化財の保存という少し変わった道を進んできました。大学で教えていただいたことで、社会へ出てから一番役立ったことは、科学のおける最も基本的な知識や調査研究方法でした。担当する博物館資料保存論では、資料保存における基本的な事項を基礎に事例紹介を含めて学習を進めたいと考えています。
また、国内では資料保存を専門とする学芸員が勤務している博物館や美術館は少なく、多くの施設では他の分野の学芸員が資料保存の分野を分担し担当しています。このため、資料保存を担当されても対処できるように資料保存についての基本が習得できるように、一般的な博物館資料保存論より少し専門的な内容について学習を進めたいと考えています。
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