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高鷲忠美教授の退任について

2018/02/01

専任教員の高鷲忠美教授が、本年度(平成29年度)末をもって退任されることになりました。

高鷲先生は、平成16年度の本学開学時から、14年間の長きにわたり奉職されました。

先生の教えを受けた多くの卒業生・終了生が、全国の公共図書館や学校図書館等で司書として活躍されています。そして、その輪は現在も広がり続けています。

長年にわたる高鷲先生のご尽力に感謝し、略式ではございますが、ここにお知らせいたします。


高鷲忠美先生からのメッセージ


 

eラーニング教育の日々

 

                                            高鷲 忠美

 

はじめに

 2018年3月31日に八洲学園大学を退職します。図書館員として8.5年、図書館情報学教員として 45.5年、合計54年の図書館に関わった年月でした。ここでは八洲学園大学での教育について若干感想を述べようと思います。

 

eラーニング授業

 従来方式の通信制教育においては、学生の学習意欲の保持が一番の問題でした。孤独のうちに孤立して学習を進め、教員の添削だけを頼りにして学習を前進させていくのは、なかなか続けるのが難しいことでした。教員と顔を合わせ助言を得るのはスクーリングの時ぐらいですから。

 八洲学園大学のようなインターネットを使ったeラーニング制の通信制教育においては、その点改善が見られます。教員が指定した教科書を読み学習を進め、課された問題についてレポートを作成提出し、教員の添削を受けるという従来の通信制教育と同じ形態の「テキスト履修」においては、提出も添削もメールの形であり、質問もメールで行います。スピードが速く、何回でも簡単に繰り返せます。

 八洲学園大学の特徴として、教師が横浜の教室で授業を行うと、全国(外国でも)に点在する学生のパソコン(携帯も可)に、その授業(画像と音声)がリアルタイム・オンラインで配信され、同一授業空間を学生と教員が共有することができます。「テキスト履修」で孤立して学習していた学生も、この「スクーリング履修」で仲間と一緒に授業を受けることができ仲間意識が生まれ、学習意欲も増進します。その現れの一つとして、授業中に「質問」がとても出てくることが挙げられます。もちろん、「質問」は学生の権利であり、授業を理解するためにも、わからなかったら即座に質問しなさいといっているからかもしれませんが。対面式の大学ではなかなか見られない光景です。

 

学生について

 八洲学園大学で図書館司書資格を取得しようとする学生はほとんど社会人ですが、特筆したいのはそのモチベーションの高さです。ともかく良く出席し、よく勉強しています。最後まで完走し、資格取得するのは9割を超えていると思います。社会人ですから自ら学費を負担し、一日24時間しかないなかから学習時間を作り出しており、司書資格を取得して図書館に勤めたい、現在図書館に勤務しているが資格を取得してよりよい利用者サービスをしたいという気持ちが大変強いのです。

 こうした学生については、図書館流通センターなど八洲学園大学で資格取得した学生を受け入れてくださるところからも、大変モチベーションの高さを評価していただいています。

 2004年に開学した折、司書資格は副専攻ですから、学生数はそれほど多くはないだろうと予想していたのですが、予想に反して大変多くの学生が全国から来てくれました。 これにはいくつか理由が考えられます。一つは、これまで社会人の司書資格取得の場所がなかった地域からの出願です。日本海側のように司書講習が開設されていない地域の社会人は、これまで経済的に大変無理をしないと、司書講習で資格取得できませんでした。2ヶ月通わねばならず、仕事も辞めなければならなかったのです。八洲学園大学のeラーニング授業で資格取得できるのは、こうした環境の社会人にとっては歓迎すべきことであったろうと思います。司書講習のある地域でも、2ヶ月通うには経済的負担も伴ったが、eラーニング授業なら通常の仕事をしながら、受講できるのです。司書講習の一大学分の受講者を八洲学園大学が担ったことになります。

 又、開学の頃、公共図書館や大学図書館で委託や指定管理者制度などの受け入れが大幅に開始された時期でもありました。

 ただ、非常勤の図書館員でなく、一人でも多く常勤の図書館員で働いてもらいたいと強く願います。

 

最後に

 「テキスト履修」では、教員にとって添削のみがオブリゲーションであり、授業を定期的にしなくてよかったので、その時間を全国の学校図書館の視察見学や、講演活動に注ぐことができました。こうした視察見学でお世話になった、全国の学校図書館関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

 又これまでお世話になった図書館関係者の皆様にもお礼申し上げます。

 最後に八洲学園大学の教職員の皆様にお世話になったことを感謝します。

 

 追記:4月から「学校図書館専門職養成 プログラム」の授業も始まります。


 

      

(写真左)学内イベントでの高鷲忠美教授の講演の様子
(写真右)取材をうける高鷲忠美教授

・高鷲忠美先生プロフィール
http://www.yashima.ac.jp/univ/about/information/teacher_takawashi.php

*高鷲先生へのメッセージは学生支援センターでお預かりいたします*
メール:u-info@yashima.ac.jp
FAX:045-324-6961
住 所:〒220-0021 神奈川県横浜市西区桜木町7-42

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