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藤森純一の研究室便り

認識すること共有すること、そのためには言葉にすること。~湘南ベルマーレの例から考える~

2014/12/19

ここ数日、中小企業経営者の生の声を聞いてきました。

今回は、湘南ベルマーレ・大倉智氏のお話から見えてくることをブログで書き綴ってみます。
まとまりのない文章となりますが、お付き合いください。

今年、J2でぶっちぎりの優勝をした湘南ベルマーレの強さはどこから生まれてくるのか?
これを知的資産マネジメントという面から考えてみました。

一つは、弱みを認識しているということ。
湘南ベルマーレは他のチームと比較して、資金力があるわけではありません。
資金力がないということは、有名選手を集めてチームを強化するということができない。
これが弱みであるということを認識しています。

そして、弱みだけではなく、自分たちの存在意義をきっちりと明確にしているということです。

自分たちの存在意義を明確に認識して、弱みを認識する。
そして、できることを積み重ねていくことを徹底してマネジメントしていく。

ここで、徹底していく流れにと課題ついても、明確にしています。

チームと事務方、サポーターの温度差をどうするか?
選手たちの向上心と、事務方の向上心にはおのずと差が出てしまいます。
その温度差を感じ取り、そこが課題として浮き上がってきます。

温度差があるということは、マネジメントしていく上で不協和音が生じてまとまらないことになります。この課題をどう克服したか?

「認識」を「共有」すること。

これがキーワードです。

存在意義も弱みも認識を共有した上で、どうしていくか?ということがマネジメントに求められます。共有しなければ、ただ目の前のことをこなすというに留まり、高みを目指すためのまとまりが生まれません。

この共有をするために「言葉」を使っています。

湘南ベルマーレの「spirit book」のに掲載されている言葉では
「夢づくり 人づくり」
という使命を明確化しています。

そして、目指す未来を
「人生と地域を豊かにするスポーツ文化が根ざしている世の中」
と設定しています。

加えて、提供する価値として、
向上心、郷土愛、育成力を掲げています。

このように言葉に示し、共有することでまとまりを作り出していきます。
このまとまりの結果が今年の快進撃の一因と考えられます。

さて、湘南ベルマーレの例を挙げました。

言葉の持つチカラを考えてもらいたいと思います。
言葉で示して、そして、共有することの意義。

これは知的資産経営だけではなく、自分自身のマネジメントにも活かされることです。
存在意義、強みや弱みを言葉という形で明確化していくこと。

言葉にして共有するという効果については、以下のような図で示されますね(起業・経営セミナーでの資料の一部を掲載します)。

スライド1.JPG

言葉にすることで、共有することができ、その共有に基づいてCSRやコンプライアンスの実践、新しいビジネスモデルの構築、助成金の申請ができるということです。
無意識的に行っていることを意識的に行うことで、より課題の発見と課題解決方法が見えてくることになります。

考えてみてください。

【研究室FBページ】
研究室の様子などをアップしています。
https://www.facebook.com/fujimori.laboratory

【公開講座】コンプライアンス経営オンデマンド配信中
・導入編
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2014/10/post-321.html

・SNS利用編
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2014/10/sns.html

・士業の使い方編
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2014/10/post-322.html

・ハラスメント対策編
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2014/11/post-338.html

・文書の作り方編(12月4日より配信)
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2014/11/post-339.html

【藤森純一プロフィール】

知的資産経営/コンプライアンス/CSR/リスクマネジメント/契書作成/知的資産経営コンサルティング/コンプライアンスセミナー

横浜在住。八洲学園大学専任講師、行政書士、知的資産経営コンサルタント。
平成18年から横浜で行政書士事務所を開業、中小企業問題を意識し、中小企業憲章、中小企業基本法、知的資産経営、契約法分野に力を入れる。
中小企業団体、専門学校、自治体などで知的士資産経営、コンプライアンス、CSR、契約について講演を行う。中小企業への知的資産経営コンサルティング、講演活動を続ける。

専門分野:
1.知的資産経営
2.業務委託、業務提携、共同開発など中小企業の連携における契約
3.コンプライアンス、CSR

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