世界コマ大戦から見る企業の連携
2014/12/26
いよいよ、2015年もカウントダウンですね。
大学は、明日から冬季休業になるので、みなさんご注意を。
新年は、1月6日からスタートです。
詳細は下記のお知らせでご確認ください。
http://www.yashima.ac.jp/univ/news/2014/12/post-234.html
さて、今回は中小企業の連携についてです。
横浜市経済局が特別後援、外務省が後援しているイベント「全日本製造業世界コマ大戦2014」に関わらせていただいております。
全日本製造業世界コマ大戦は、以下の宣言文(一部)の趣旨のもと開催されるイベントです。
「日本が世界に誇れるモノを作り、それを必要だと言ってくれる人たちがいるうちに。日本人がまだ頑張れるうちに、日本経済の根幹を支える中小企業が連携し、世界に挑むのです。
今世界では、国際政治で問題も起こっていますが、国同士のいざこざを飛び越えて、民間企業同士はホンネで渡り合いたい。
それが、世界コマ大戦2015 なのです」(世界コマ大戦宣言文・全日本製造業コマ大戦協会・会長 みどりかわけんじ より一部抜粋)
世界コマ大戦宣言文の「中小企業が連携し」という言葉通り、業種や地域を超えて連携してイベントの準備を行い、開催します。
この実行委員として参加しているたびに、毎回、「それぞれの強み」が合わさって一つの形が生まれてくるということを感じます。
例えるならば、「手」です。それぞれの指は個性がある。親指、人差し指、中指、薬指、小指それぞれ長さも太さも違う。この個性が合わさって、モノをつかんだり、キーボードを打ったり、様々な器用なことをしています。
中小企業の連携も同様で、個性・強みが合わさって一つのプロジェクトが完成します。
ここで重要なのが、「理念」というもの。
開催宣言文の理念です。この理念に向けて個性・強みが集まり、それぞれの動きが生まれて、合わさり、一つのプロジェクトが成功となります。
これも、「手」と同じですね。脳が「空腹を満たそう」という考えのもと、食べ物をつかむために手が動いていく。そして、口へと運び・・・となりますね。
ただ、「手」と異なる点があります。
それぞれの指は意思は持たない。脳で考えたことのみで動きます。
しかし、中小企業の連携は、理念の他に、それぞれの「思惑」があります。
企業は利益追求を目的としています。したがって、プロジェクトの理念の実現のほかに、自社の利益を考えます(無償ボランティアということばかりでは成り立たないので、この点はCSRの考え方につながってきますが)。
そう、指はそれぞれの利益を考えませんよね。
この思惑が不協和音を生み出す可能性を秘めているということです。
その他にも、利益追求のための思惑のほか、感情というのも不協和音を生み出しやすいものです。
この不協和音を生み出さないためにはどうするか?
「リーダーと番頭がいる組織体制にする。」
「明確な方針を打ち出し、それぞれの利益につながる体制」
ということになってくるかと思います。
そして、感情部分では、声が大きい企業ばかりに目を向けずに、声の小さい企業についても耳を傾けられる体制も重要なポイントになってきます。
感情部分については・・・ここでは触れずですが・・・・、
方針、組織体制や決まり事は、共有・共通認識としておく必要があります。この共通認識の方法として見える化・成文化ということが重要になってきます。
宣言文もその見える化、成文化の一つですし、内部における共通認識を持つために組織体制など文書化している点も成文化の一つです。
連携をしていくことについては、日本流は察することが美学とされているように感じますが、察するに任せていては、不協和音を生み出す可能性が高まります。必ずしも、察しがつかないことも出てくるわけです(関係者が多いほど、察しがつかなくなります。知らない相手も出てきます)。
連携をする際には、共通認識を持つということ。
共通認識を持つために「見える化」するということ。
もちろん、そのほかに必要なこともたくさんありますが・・・
この積み重ねがプロジェクトの成功、連携の成功になってくるはずです。
【研究室FBページ】
研究室の様子などをアップしています。
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・導入編
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【藤森純一プロフィール】
知的資産経営/コンプライアンス/CSR/リスクマネジメント/契書作成/知的資産経営コンサルティング/コンプライアンスセミナー
横浜在住。八洲学園大学専任講師、行政書士、知的資産経営コンサルタント。
平成18年から横浜で行政書士事務所を開業、中小企業問題を意識し、中小企業憲章、中小企業基本法、知的資産経営、契約法分野に力を入れる。
中小企業団体、専門学校、自治体などで知的士資産経営、コンプライアンス、CSR、契約について講演を行う。中小企業への知的資産経営コンサルティング、講演活動を続ける。
専門分野:
1.知的資産経営
2.業務委託、業務提携、共同開発など中小企業の連携における契約
3.コンプライアンス、CSR
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