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数字でしか判断しない。

こんな愚かで貧しいことはない。
数字に隠されたことを感じ取り、価値を感じ取れるか。

横浜には、中華料理店と並んで「Bar」がたくさんあります。

ジントニック1杯500円。
ジントニック1杯1000円。

数字だけを見て全てを判断するならば、前者を選び満足し、お店も繁盛するでしょう。

しかし、世の中には、1000円のジントニックを出して、経営が継続できているお店がある。
逆に500円のジントニックで閉店している店舗もある。安さを売りにしている居酒屋は入れ替えが激しいにも関わらず、Barは閉店しない・・・。

これはなぜなのか？

その答えは、Barに行かないとわからないものです。

八洲学園大学周辺にも、Barは何件もあります。
そのうちのひとつに足を運んでみる。

注文は、季節のカクテルをまず1杯。

りんごのマティーニ。

まず、作るまでの過程を楽しめる。落ち着いた雰囲気と証明の中で響く、フレッシュなリンゴをカットする音、シェイクする音・・・。周りの客の囁き声が、少しアクセントとなり、音を楽しめる。

そして、一口。

「んまい！」（心の中で大声で叫ぶ。）

りんごのマティーニ1杯1200円。

安い居酒屋ならば「角ハイボール3杯」のお値段。
しかし、満足度は角ハイボールとは違う満足感。

ここに、数字だけではない価値を感じるからです。

数字では変わらない価値はどこにあったのか？

音、空気、バーテンダーの立ち振る舞い、そして長年積み重ねてきた技術やアイデア。
これらが全て合わさって1,200円。

1杯に込められた背景と、その1杯をいただく時間と空間。

数字では表せない価値です。数字ですべては判断できない、そして顧客に提供できる価値も、数字を見ただけでは判断できないということ。

また、逆を言えば、数字に表せない価値をどれだけ表現できるか？によって、数字に反映させることもできるということ。そして、数字に反映させても、満足度は安い居酒屋よりも高いことがあるということ。

Barから学べることは・・・。
それぞれ数字には表せない価値があり、その価値をどう表現して提供していくか？ということ。
その価値に秘めた可能性を数字にどう反映させていくか？価値には、数字を上げても満足を与える秘めた可能性があるのです。

ただ、悲しいことに、この価値を分からない、いや、分かろうとせず、価値に秘めた可能性を現状の維持のために葬るということが往々にしてあること。
また、数字しか見れないという人間には、価値を見出し、その価値から可能性を導くという視点が欠いてしまうのかもしれません。

さて・・・Barは高くて行けないよ・・・と感じた方もいるかもしれませんが・・・。
居酒屋さんでのお会計と、Barでのお会計・・・ほとんど変わりません。
4000円で十分にBarを楽しめます。是非、一度、足を運んで学んでみてください（ただし、お酒は20歳を超えてから。）

こういったことを学べるのは、Barだけはありません。
「知的資産マネジメント」という科目で学べます。非財務面の価値を見える化して、その価値に秘めた可能性をマネジメントしていくという内容です。その前提として、法学概論や経営学といったことが基礎としてあります。Bar以外でも是非学んでみてください。

一応、真面目にまとめると「知的資産」というキーワードについてのお話でした。

～今回のお店～
八洲学園大学から徒歩10分（横浜駅からも徒歩10分程度）のところにある「招福堂」さんです。

【講師プロフィール】
藤森純一（八洲学園大学専任講師・行政書士）

＜担当科目＞
法学概論、民法1（総則・物権）、民法2（債権法）、ビジネス文書作成・読解、知的資産マネジメント、コンプライアンス概論、情報と法など

＜略歴＞
藤森行政書士事務所・代表
行政書士、個人情報保護士、ビジネス法務エキスパート®（商工会議所認定）、著作権相談員
NPO法人全日本製造業コマ大戦協会事務局

＜社会的活動等＞
・神奈川県中小企業家同友会（政策委員会、青年部）
・行政相談委員（総務省委嘱）
・神奈川県行政書士会旭支部監事、政治連盟副支部長
・日本調理アカデミー（大庄グループ）講師
・キャリアサポートセミナー講師（公務員試験対策・法律・面接）など