八王子医療刑務所参観(1)
2017/04/05
2017年3月1日(水)に初めての刑事施設見学を行いました。
12時45分にJR八王子駅南口に集合
八王子駅から閑静な住宅街を10数分歩いた高台に八王子医療刑務所はあります。
<刑事施設の現状>
刑事施設(刑務所、少年刑務所、拘置所)77庁
収容者数:51,175人(H27年末)
※H27.3末で奈良少年刑務所が閉鎖になったので76庁
医療刑務所は、大阪・八王子・岡崎・北九州の4庁
少年施設(少年院、少年鑑別所)少年院49庁 少年鑑別所52庁
収容者数:少年院2,743人 (H27)
<簡単な八王子医療刑務所の紹介>
全国の矯正施設より専門的な医療を必要な患者を受け入れる施設である。円滑な社会復帰に資するために、医療スタッフの下で必要な治療を行っている。また矯正職員の中から選ばれたものを准看護師として要請し、全国の矯正施設へ送り出しています。(当日は、准看護師養成の研究会を行っている様子を特別に見させていただきました)
敷地面積は53,000平方メートル、庁舎、管理棟、内科・外科系病棟、精神科病棟、作業療法棟、工場、体育館およびグランドなどが整備されています。
施設の特徴は、刑事施設でありかつ、病院としての機能を有する医療専門の刑事施設として内科・外科系の病棟並びに各診療科目の専門医が医療関係職員と協力しています。MRI、CT、超音波診断装置、人工透析装置などの医療機器や薬物などを用いて、高度な技術による適切な治療およびリハビリが行われています。また医療センターとして近隣の医療機関と医療共助を行っています。身体疾患の治療や精神疾患の治療も行っています。
医療共助の状況
H24:612件
H25:651件
H26:562件
H27:471件
H28:493件
手術件数
H24:72件
H25:50件
H26:78件
H27:85件
H28:76件
<参観の様子>
・スライドを使った施設の説明
・構内参観
屋上から施設全体を学ぶ
施設を参観
・部屋に戻って質疑応答
<質疑応答の様子>
Q:新しい施設(今年度中に昭島に完成する「国際法務総合センター」)で今までと違うことは?
A:民間に食事や洗濯を委託する
Q:図書室に本はどれくらいあるのか?また視覚障害用の図書はあるのか?
A:本は何冊あるかは把握できていない。貸し出し冊数は決まっている。
視覚障害用の図書は揃えていない。
Q:満期になったらどうなるのか?
A:家族などが居ない場合は病院や施設に入る。
Q:服役中に亡くなったらどうなるの?
A:葬儀は刑務所内でおこなわれる。遺骨は郵パックで送る(宅配業者は取り扱わない)。
Q:療養中も懲役に入るの?
A:入る。
Q:精神疾患者の対処は?
A:病院と同じように特別病室になる。奇声をあげたり、暴れたりするため縛ることもある。
Q:面会はできるか?
A:できるが5件/日もない。
Q:病気急変のときナースコールはあるのか?
A:ありません。はたきで知らせます。24時間職員は必ずいる。
Q:治療拒否した場合はどうなる?
A:元の施設に戻します。
*質疑応答は、参加学生の方がまとめてくださりました。一部、加筆しています。
写真:集合写真
次回以降、参加学生の感想文を掲載します。
参考文献・資料
・法務省法務総合研究所編『平成28年度犯罪白書』
・当日配布資料
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