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小関慶太の研究室便り

大学で求められるレポートって何だろう(2)-肉野菜炒めに例えよう

2022/03/18

最初に質問です。

「肉野菜炒めって何ですか」

皆さんはどのように答えますか?

肉(食用)とは、「豚」「牛」「鶏」「羊」「鴨」「馬」等が挙げられます。

野菜(食用)は、「マイタケ」「エノキ」「エレンギ」「シイタケ」「きゃべつ」「人参」「菊芋」「ジャガイモ」「サツマイモ」「玉ねぎ」「トマト」「春菊」「なばな」「白菜」「ネギ」「ニンニク」「ショウガ」「みょうが」「パクチー」「ピーマン」等が挙がられます。

では、ここでは、「牛肉」と「マイタケ」「エノキ」「なばな」「ニンニク」を使った肉野菜炒めを作っていきます。

さて「炒める」とは、何ですか?

答えは「水気がなくなるまで素早く鍋で加熱すること」です。

工程を考えてみましょう。

(事例1)素材の味を大切にしたいからそのまま、鍋に放り込み炒めました。調味料を一切使っていません。

(事例2)牛肉は、小間切れを準備し、下味にニンニクと塩をもみ込みました。マイタケは、手で割き、エノキは小さめに切り、菜花も一口サイズに火が通りやすいようにしました。次にフライパンにごま油を少々と刻んだニンニクを軽く炒め、そこに下味をつけた牛肉、マイタケ、エノキ、菜花の順に入れ、炒め最後にバター欠けらと、出汁醤油で味を調えました。

それぞれ、どのような「肉野菜炒め」になったかは想像してください。

ここでは、同じ材料を使い、炒めるという同じ行為であっても出来上がりは異なります。

事例1は、素材を生かしたいという理由ですが、材料に対しての細かい作業を行っていないことが結果としてどのようになるでしょう。(考えてみよう)

事例2は、素材を生かしたいという説明ではなりませんが結果として「素材を生かしています」。丁寧な対応をすることで、料理としても見栄えも変わってきます。

料理をレポートに置き換えて考えてみましょう。

1つの課題に対して、それぞれ出来上がるものは異なります。

また今回の肉野菜炒めは、事例2のしっかり材料と調味料の調和、丁寧な作業工程の結果最良のものが仕上がりました。

(調味料は、レポートの中では句読点に置き換えてもらえたらと思います。)

伝えたいこと

レポートを書く上で必要なもの

・材料→客観的な資料、データ
・調味料→読み手を意識した句読点の使い方
・材料の活かし方→文献表記のルール
・丁寧な取り組みが大切
次回は、「一軒家」を例に考えていきます。

註、本BLOGでの説明は一例です。

 

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