大学で求められるレポートって何だろう(4)-気をつけること
2022/04/07
今回で本テーマでは最後になります。
今回は気をつけるポイントをまとめます。
1.構成
作文は、起承転結の四段構成
レポートや小論文は、序論、本論、結論の三段構成
2.文体
作文は、敬体「~です。」
レポートや小論文は常体「~である。」「~だ。」
スッキリ読みやすい文末にしましょう。
3.筆者、私は不要
レポートを採点していると「筆者は・・・」「私は・・」と見かけることが多くあります。
作文編
例1)「私は、私の家族と私の地元にある海岸でBBQをしました。私の家族は、牛肉より豚肉と鶏肉が好きです。私の方が牛肉も好きです。」
「私」が3文の中で5回使われています。「私」は、必要最低限で意味が通じます。
例2)「私は、私の家族と私の地元にある海岸でBBQをしました。私の家族は、牛肉より豚肉と鶏肉が好きです。私は、牛肉の方が好きです。」
レポート編
課題:2022年改正少年法について問題点を整理しなさい。
例1)筆者は、少年法2022年改正法に疑問を持っています。
レポートを作成している者は、学習をしている学生ですので、筆者は不要である。もしも共著であれば誰の考え方がわからないので、入れた方が良い場合もありますが。大学の課題レポートで共著はありません。
4.一文の長さ
60文字~70文字程度が望ましい。主語(S)+述語(V)で構成しましょう。
5.整合性
序論で示した仮説(問題提起)と結論で証明する仮説(問題提起)は、関連していなければなりません。例えば、「被虐待少年と少年非行の犯情」と仮説(問題提起)をしたのに結論で「保育士有資格者を増やしたい」と論理矛盾、飛躍した文章になってしまうことが適切とは言えない。犯情は、少年の行為責任を問うものであり、社会政策として保育者増によってとは別の話となる。
書いている途中で、おかしいと気がついたら修正をしましょう。
最後に
「大学で求められるレポートって何だろう」という問いの答えは、
「作品」です。
作品だから人それぞれの形があり、大切に育てることが求められてきます。作品に対して低く評価されると心が痛むかと思います。では、低く評価されないためには、その作品に愛情を注ぎより良いものに作り上げてください。
註、ここで紹介したものは一例です。
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