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小関慶太の研究室便り

【課外活動】横浜少年鑑別所参観記

2023/11/06

2023年9月27日(水)午後、横浜市港南区にある横浜少年鑑別所に参観に行きました。
参加者12名(学生・卒業生)+教員1名

少年鑑別所とは、「(1)家庭裁判所の求めに応じ、鑑別対象者の鑑別を行うこと、(2)観護の措置が執られて少年鑑別所に収容される者等に対し、健全な育成のための支援を含む観護処遇を行うこと、(3)地域社会における非行及び犯罪の防止に関する援助を行うことを業務とする法務省所管の施設です。全国に52箇所あります」(引用:法務省HP)
https://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse06.html

参観の流れは、
(1)    会議室で少年鑑別所に関する説明
(2)    実際に施設内の見学
(3)    質疑応答
(4)    写真撮影(施設外)
(5)    オフ会(希望者のみ)

参観者の感想文の一部を紹介
・少年鑑別所は初めて見学いたしました。職員の皆様が、常に緊張感を保ちながらも暖かい心で子ども達に接しているということが、お話からよく分かりました。貴重な体験をさせていただき感謝しております。ありがとうございました。

・少年審判と処遇の流れや鑑別の流れを丁寧に説明してくださり、分かっていたようで分かっていなかったことを理解することが出来ました。
少年らを「鑑別する施設」であること。「女子少年」という呼び方。「おかわりは出来ない」ということ...知らなかったことばかりでした。
実際の女子寮の部屋を見学出来たのはリアルで貴重な体験でした。
カーテンで隠せるようにされたトイレや、部屋にテレビがあることにも驚きでした。
裁判官が出向いてきて審判を行う部屋も用意されていることは、初めて知りました。
審判の結果により暴れる少年もいるとのこと。その時の少年の心情を察すると胸が痛みました。
どんな事情があったにせよ鑑別所に送られてくることになってしまった少年たちへ、時に厳しくも温かく見守り、少年たちに真摯に向き合う職員のみなさま方の姿は、どんなにか少年らの大きな心の支えになっていることでしょう。それこそお話しに出てきた「ラポール」そのものだと感じます。

・百聞は一見に如かずと言われるように、外観から思っていたものと違いました。隣接する住宅街と溶け込んだ建物にまず驚きました。鑑別所の働きは、事前の資料などで大まかに理解しておりました。しかし、見学して近年の猛暑や職員の方の不足など設備や費用の問題がここにもあり、本来ならば、非行少年に労力をそそぎたいはずだが、簡単に解決できなく大変だなと改めて知ることができました。お忙しい職員の方々は、穏やかで尊敬に値します。有意義な経験でした。

・建物内の見学や職員の方のお話、データの紹介等、普段は知ることのないものを実際に見聞きすることで、少年鑑別所がどのような場所なのか深く理解することができ、少年犯罪をリアルに感じることができた。特に入所者の描いた絵から、罪を犯した子供とその家族との関係の複雑さを感じ、少年犯罪を理解し鑑別を行うことの難しさについて考えさせられた。また、私は普段、子供と関わるような生活をしていないため、非行少年なんてこの頃流行っていないんじゃないか?などと思っていた。しかし、近年市民からの相談が増加していることや、集団ではなく個別で犯罪を行う子どもが多いことを伺い、自分が現状を把握していなかったことが分かった。今後を担う子供達の現状に目を背けず、正しく理解することが大人としての役目だと改めて感じることができた。

参観後の交流会の感想
・八洲学園大学のみなさんと初めてリアルで交流し、大変楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました。
小関先生の気さく過ぎる一面に触れ、驚きもありましたが安心いたしました。
秋期の講義がますます楽しみになりました。

・横浜少年鑑別所の見学の機会をいただきありがとうございました。
この度の参観で鑑別所という施設や鑑別の制度を初めて知りました。私が中学生の頃は学校全体が荒れていて、同級生にも少年院に行ったことを武勇伝のように語る生徒が数名いました。そのため、非行少年は少年院に行くとばかり思っていましたのでとても勉強になりました。
また、少年支援センターとして家族間トラブルについての相談も受け付けていることを知り、もっと早く知りたかったと思いました。浅くとも広く多くの情報をキャッチすることの重要性を感じた次第です。
また機会がありましたら、施設参観に参加してみたいと思っています。
最後に、先生や学生に直接会うことができて楽しかったです。オフ会でのおしゃべりで学業や将来のことへのモチベーションも上がりました。貴重な機会をありがとうございました。

教員コメント
スクーリング授業ではフォローはできますがテキスト科目では理解が難しい実情、実態から学ぶことができ、この学びを次に活かして欲しく思います。
本学の参観(課外活動)にご協力いただきました関係者の皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。
 

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