【実学教育】現場から学ぶ生涯学習~犯罪者処遇と刑事政策
2024/03/04
八洲学園大学は、インターネット大学であるため学生同士の関わりが殆どありませんが、関わる機会としては施設見学や施設参観の場があります。(その他、卒業式・図書館総合展等)参加される学生の皆さんは、集合場所に緊張しながら集まっています。また参観を通して交流を深めています。
私が担当している刑事法、犯罪学、福祉科目と演習科目(特別研究・卒業研究演習)を履修している学生を対象に刑事施設、少年矯正施設などへの参観を行っています。目的は、講義の中では実態を詳細に説明しても理解が難しいこともあります。そこで実際に現場に行って、現場で何が起きているのか、何が足りないのか、生涯学習として何をすることができるのかを考える機会を設けています。
これまでの実施:八王子医療刑務所(2016年度)、栃木刑務所・きぬ川学園(2017年度)、市原学園・久里浜少年院(2018年度)、横浜少年鑑別所・千葉刑務所(2023年度)
*2019年度は新型感染症の影響で中止
2024年度以降も積極的に取り入れながら学ぶ機会を設けています。なお施設参観は、「本学で開講している刑事法・犯罪学関連科目の学びの延長にある学修の場」です。よって指定科目の履修が前提条件となってきます。詳細は開催の2~3ヶ月前にSOBA内「大学からのお知らせ」に情報を掲載しますのでご確認ください。
[刑事施設等に関して]
刑事施設とは、刑務所、少年刑務所及び拘置所の3種類がある。
刑務所及び少年刑務所は、主として受刑者を収容する施設である。
拘置所は,主として未決拘禁者を収容する施設である。
刑事施設の数は、(『令和4年版犯罪白書』によれば)本所が73庁(刑務所59庁(社会復帰促進センター4庁を含み)、少年刑務所6庁、拘置所8庁)、支所が105庁(刑務支所8庁、拘置支所97庁)である。
また刑事施設は、受刑者の属性や犯罪傾向、性別によって収容施設が変わってきます。
女子(W級) 長期10年以上(L級)少年院への収容を必要としない少年(J級)
犯罪傾向が進んでいない(A級) 犯罪傾向が進んでいる(B級) 26歳以下の成人(Y級)
(一例)
千葉刑務所 LA・A→犯罪傾向が進んでいない10年以上と無期懲役刑
栃木刑務所 W・WF・WJ→女子成人 女子外国人
松本少年刑務所 JB・JY→犯罪傾向が進んでいる26歳以下の成人、同少年
網走刑務所 B→犯罪傾向が進んでいる10年以下の成人
参考資料:『令和4年版犯罪白書』51頁、58頁
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