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小関慶太の研究室便り

八街少年院参観

2024/08/03

202482日(金)

千葉県八街市にある第一種及び第五種少年院である八街少年院に参観をしました。

今回は、私が関わっている更生保護ボランティアの神奈川県BBS連盟に所属する9地区会員を対象に参観引率(調査)を行いました。

BBSとは、「犯罪と心理」「市民のための刑事法入門」(2023年度まで開講していた面接講義「少年法入門」「刑事政策概論」)等でも扱いますが、非行に走ってしまった少年達の立ち直りをサポートする更生保護ボランティアです。少年達の「よき兄・よき姉」のような立場で、一緒に頑張る存在を目指しています。活動内容は、地区の個性に応じた取り組みになっています。

八街少年院は、旧法では中等少年院として非行傾向が進んだ者が対象であった。新法では第一種少年院(新少年院法411号)「保護処分の執行を受けるものであって、心身に著しい障害がない概ね12歳以上23歳未満のもの」(=保護処分として少年院送致者)、第五種少年院(同法415号)「少年法6412号の保護処分の執行を受け、かつ、同法661項の規定を受けた者」(=特定少年の保護観察中の遵守違反者)が対象となった。

参観日現在、定員150名に対して44名の収容(収容率30%)であり、ここからも少年非行が減少していることが窺えられました。なお第五種少年の収容はなし。

処遇プログラムの1つで、GMaC(ジ―マック)は、自尊感情(self-esteem)を高めて、事項肯定的な思考及び態度を身につけるための動物介在活動プログラム(保護犬を育てる)を実施している。ここでも成功体験が自己肯定感を上げることにつながっている。過去10年間で80頭の保護犬を育てて新たなオーナーさんの元に送り届けています。送り届ける際には、少年がバンダナにメッセージを書きます。それを受け取った新しいオーナーさんが、少年に返信を書いてくれるようです(少年が在院していれば届けられると説明)。

処遇等において動物との関わりにかんしては、先月訪問した国立武蔵野学院(本学課外活動)や刑事施設参観でもお話を伺っています。

質疑応答(約1時間)では、なぜ平屋であるのかに関しては、矯正院、感化院の名残である点/加害者の中の被害性に対して、少年院で行っている取り組み/HRの実施状況/半開放処遇に関して/特定少年の遵守違反に対する受け入れ体制や懸念される点等などがあげられました。

最後になりますが、参観を快く受け入れてくださりました八街少年院及び法務省の皆様に感謝申し上げます。

※今回の参観は、八洲学園大学課外活動ではありません。

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