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2018/05/07

皆さん、こんにちは。連休は有意義に過ごせましたでしょうか？　テキスト科目の第1回課題の提出が来週に迫る中、資料の収集やレポートの下書きに追われていた方もいらっしゃるかもしれません。

さて、今回は学校図書館に関連したクラウドファンディングへの応援のお願いです。

私も長年、スタッフとして関わりを持ってきた学校図書館団体「SLiiiC（スリック）」が、学校図書館で働く司書の皆さんのためのイベントを開催する資金調達のために、クラウドファンディングに挑戦することになりました。クラウドファンディングとは、様々な理由により資金調達を必要としている方々に対し、インターネットを通じて資金援助が出来る仕組みのことです。SLiiiCがクラウドファンディングに挑戦するのは今回で2度目となります。

＊「学校図書館のパフォーマンス力を上げるイベントを開催したい！」ReadyFor? 　https://readyfor.jp/projects/sliiicswc2018

＊学校図書館団体　SLiiiC（スリック）　http://www.sliiic.org/

＊「クラウドファンディングとは」Readyfor？　https://readyfor.jp/crowdfunding

力強いリーダーシップと学校図書館にかける情熱のもとに、SLiiiCの活動を牽引しているのは、代表を務める横山寿美代さん。横山さんは実は学校司書として働きながら、この4月より本学の「学校図書館専門職養成プログラム」を受講されている学生さんでもあります。野口にとっては、学校図書館の未来を真剣に考える仲間でもあり、良き人生の先輩として親しくさせていただいている友人でもあります。

こちらの写真は、野口が非常勤講師として出講している青山学院大学「読書教育論」の授業に横山さんをお招きした際のものです。このときには、進行役と受け手（子どもたち）のやり取りをふんだんに取り入れ、読書の世界に引き込む方法「読書へのアニマシオン」を実演していただきました。

日本の小学校、中学校、高校には法律（学校図書館法）により、学校図書館が必ず設置されています。皆さんが通われてきた学校にも図書館があったはずです。そして、皆さんそれぞれに学校図書館に対して、さまざまな思い出や記憶がおありになるのではないでしょうか。これからの社会を担う人材を育む学校教育を下支えする存在が学校図書館でありますが、そこで大きな役割を果たすのが学校図書館専門職（司書教諭、学校司書）です。しかし、学校図書館専門職をめぐる状況は非常に厳しくもあります。特に、横山さんのように非正規職員として公立学校で働く学校司書については、待遇面はさることながら、研修の機会も十分に保障されていない現実があります。そのような状況に少しでも貢献できないか？と、学校図書館現場で働く学校司書と筑波大学の大学院生が中心となって2006年に結成されたのが、SLiiiCです。

SLiiiCではインターネットを生かしたスキルアップのための情報提供、他の団体とは一線を画す、オリジナリティ溢れた研修を企画してきました。今回、クラウドファンディングでのご支援をもとに開催を予定しているイベントも、演劇界で活躍する方とタッグを組み、学校図書館専門職のパフォーマンス力の向上を目指そうという、画期的な企画となっています。

野口は以前、この教員ブログで、読み聞かせやブックトークに必要なのは形だけのテクニックではなく、本と人とをつなごうとする信念や想いだ、ということを書きました。

＊「本と人とをつなげるということ：野口久美子の研究室便り」（2018.02.15付）https://www.yashima.ac.jp/univ/sp/blog/noguchi/2018/02/-15.html

そういう事を言うと「テクニックは学ばなくても良い」と聞こえてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。本と人とを本気でつなごうという想いを実践するためには、基礎基本が不可欠です。今回、SLiiiCがクラウドファンディングでのご支援をもとに開催を予定しているイベントは、パフォーマンスのプロの力を借りて、学校図書館専門職に必要な基礎基本のうちの一つを徹底的に叩き込もう、というものだと思います。

本学の学生さん（そして、野口の大事な友人）が挑戦するクラウドファンディング。面白そうだな、支援する価値があるイベントだな、と思われた方はぜひご支援を！ご支援いただいた皆様のためにご用意したリターン品も大変魅力的な品揃えとなっております。どうぞよろしくお願いいたします。

＊「学校図書館のパフォーマンス力を上げるイベントを開催したい！」ReadyFor? 　https://readyfor.jp/projects/sliiicswc2018

追記：

今回開催を予定している企画のプレイベントを5月20日、調布市文化会館（調布市立中央図書館）にて行います。調布市立図書館の蔵書を使って、グループブックトーク（複数人で一つのブックトークを発表しようという試み）をやってみよう、というイベントです。どなたでも参加可。関心を持たれた方はまずはプレイベントに参加し、SLiiiC主催イベントの雰囲気を体験してみてはいかがでしょうか？詳細は以下のリンクからチラシをダウンロードし、ご確認ください。

https://www.dropbox.com/s/0ms75sb3df05snf/SWC2018_pre-event180520.pdf?dl=0

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