学校図書館専門職養成【応用】プログラム開始にあたって②学校図書館に関する科目
2018/09/02
こんにちは。野口です。
前回の記事に引き続き、10月から開始になる「学校図書館専門職養成【応用】プログラム」のおすすめポイントを紹介していきます。今回は学校図書館に関する科目についてです。
学校図書館に関する科目は全部で7科目あります。そのうち必修科目は2科目です。学校図書館に関する科目については、これまでの実務経験によっても関心や必要と思う学習内容は異なってきますし、校種ごとの違いも考慮し、必修科目は2科目に絞りました。皆さんの必要に応じて、(学校教育に関する選択科目も含めて)以下の科目を選んで下さい。前回の記事でもご説明した通り、一科目からの履修も歓迎します。
・読み聞かせと生涯学習(担当:降籏 美月 先生)
絵本の読み聞かせの実際、選書について深く学びたい方、小学校司書としてお勤めの方/小学校司書を目指す方におすすめします。
・学校、家庭、地域の連携協力論(担当:井上 昌幸 先生)
地域と学校との連携について、地域のボランティアとの協働・コーディネートの視点について学びたい方はぜひ履修して下さい。特に小学校では図書ボランティアが組織されていることが多いため、小学校司書としてお勤めの方には必須科目と思います。
・児童資料特論(担当:髙橋 清隆 先生)
応用プログラムの開設に合わせて新規に開講される科目です。児童資料の中でも、児童文学について深く学んでみたい方にオススメします。また、YA(ヤングアダルト)作品についても取り扱っていただきますので、中学校・高校司書としてお勤めの方/今後目指す方で、学校図書館メディア(特に文学)について理解を図りたい方はぜひ履修して下さい。
高橋先生はC・S・ルイスの専門家であり、通信制大学(日本大学)で博士号を取得された経歴をお持ちです(→高橋先生のプロフィールはこちら)。レポートが上手く書けなくて困っている、という悩みにもご自身の経験からお答えいただけるのではないかと思います。
・特別研究(学校図書館学Ⅰ)、特別研究(学校図書館学Ⅱ)(担当:野口、今井福司先生)
こちらの科目も、応用プログラムの開設に合わせて新たに開講となります。学校図書館について「研究」をしたい、「論文」を書きたいという意欲ある方向けの科目です。野口の他、学校図書館史がご専門の今井福司先生と二人三脚で指導していきます。
特別研究については、日を改めて詳しくご紹介いたします。
次に、必修科目(2科目)です。
・読書教育特論(担当:野口)
「読書と豊かな人間性」(基礎プログラム科目)で学んだことを踏まえ、読書教育を各自で探究するための科目です。各種データや学術論文を読み、考察した上で、読書教育について客観的な議論が出来るようになることが目標です。
現職の学校司書・司書教諭で、読書教育の実践がある程度お有りになる方は、実践論文をまとめることで単位取得もできます。
・学習活動支援特論(担当:朝倉久美先生)10/7(日)、14(日)、21(日)、28(日)集中スクーリングとして開講
こちらは基礎プログラムの「学習指導と学校図書館」の応用編に位置づけられます。学校図書館を核に展開される探究学習(探究的な学習)に、学びのコーディネーターとして学校図書館専門職がどう関わっていくかを実践的に学んでいただきます。
朝倉先生は、長野県職員(司書)として高校図書館・県立図書館で経験を積まれてこられました。また、通信制大学院である岐阜女子大学の大学院生として、研究活動も行っています(→朝倉先生のプロフィールはこちら)
「学習活動支援特論」の内容や意図について、朝倉先生からメッセージをいただきました!少々長くなりますが、以下に引用いたします。
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3ヶ月近く前になりますが、野口先生が担当する「学校経営と学校図書館」のスクーリングにゲストスピーカーとしてお招きいただき、8名の学生さんを相手に遠隔ワークショップ(eラーニングワークショップ)を試みました。
eラーニングでワークショップ。一見無謀と思えるこの授業ですが、学習者の「能動的な授業参加」の先にある「学習の場を創造する一員としての意識」を促すことで成り立ちます。
学生さんたちは(おそらく)クラスメイトとしての直接的な関係性はなく、野口先生とさえ実際に会ったことのある人は多くないはずです。つながっているのは、学校図書館について貪欲に学びたいという思いだけ。
学生それぞれが、各地でPCに向き合っている。それは「学校司書の縮図」でもありましょう。ひとりで仕事をしているけど、ひとりぼっちじゃない。学校という要があって、勤務先の職員や児童生徒とつながっている。図書館という要があって、公共&他校の司書や地域の子どもたちとつながれる。地域の研修制度も不十分で、同業仲間から学ぶ機会が限られていたとしても、遠方にいて手をつなぎあう場所がここにある。既存のコミュニティの外側にこそ本当の発見や収穫があるのではないかと、私自身もまた日々感じているのです。
授業の多くは「新たな情報を受け入れる」ことと「自分の持っている情報を放出する」ことで成り立ちますし、学生さんたちもそういう授業には慣れています。そこに「一緒に情報を創り出す」場ができれば “探究学習とは何か” を実感できるのではないでしょうか。
そんな狙いをもって、10月にはひたすらワークショップに取り組む15コマの講義を受け持ちます。学校図書館での探究学習を学び、自ら設計するための講座として設定した「学習活動支援特論」のシラバスが公開されました(講義の順番は大きく入れ替えますのでご参考までに)
スクーリング開催は10/7,14,21,28の毎週日曜×4日間です。ご自宅のPCでも、来校でも受講可能です。10月からのeラーニングシステム更新に伴い、WinのみならずMacでも視聴できるようになりました。興味のある方はぜひご検討ください。
◯朝倉先生ご担当「学習活動支援特論」シラバス http://potal.study.jp/module/Ls/classroom/room_syllabus_category.asp?sid=411736&ki=212&cid=ysuniv
次回(最終回)は、今井福司先生と野口で共同運営する「特別研究(学校図書館学Ⅰ・Ⅱ)」の詳細についてご紹介します。
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