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野口久美子の研究室便り

学校図書館専門職養成【応用】プログラム開始にあたって③特別研究(学校図書館学Ⅰ・Ⅱ)

2018/09/09

こんにちは。野口です。

まず、関西方面での台風被害、北海道胆振地方での大地震に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

野口は札幌出身です。朝、テレビを付けた瞬間「北海道で震度6強」(後に震度7に修正)の文字が飛び込んできて、言葉を失いました…。札幌の実家は幸いにもほぼ被害はなく、当日夕方には停電も解消しました。家族や友人も無事です。とは言え、まだまだ電力の状況は不安定、物流も完全には回復しておらず、余震の心配も残ります。どうぞ皆様、引き続きお気をつけてお過ごしください。

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先日から、10月より開始の「学校図書館専門職養成【応用】プログラム」の科目紹介を行ってきました。本日は締めくくりとして、新たに開講になります「特別研究(学校図書館学Ⅰ・Ⅱ)」について、「そもそも何をする科目なのか?」「どのように研究指導を進めるのか」「誰が受講できるのか」といった疑問を解消し、最後に担当講師からのメッセージをお伝えしてまいります。

 ◯「学校図書館専門職養成【応用】プログラム開始にあたって①学校教育に関する科目」野口久美子の研究室便り(2018年8月29日付) https://www.yashima.ac.jp/univ/sp/blog/noguchi/2018/08/post-20.html

 ◯「学校図書館専門職養成【応用】プログラム開始にあたって②学校図書館に関する科目」野口久美子の研究室便り(2018年9月2日付) https://www.yashima.ac.jp/univ/sp/blog/noguchi/2018/09/post-21.html

 

まず、「そもそも何をする科目なのか?」「どのように研究指導を進めるのか」という疑問にお答えしていきましょう。

特別研究とは、皆さんが各自で追究したいテーマを持ち、それについて研究を行い、論文を作成するために設置された科目です。「特別研究(学校図書館学Ⅰ・Ⅱ)」では1年かけて、学校図書館学に関する論文を執筆していただきます。

まず「特別研究(学校図書館学Ⅰ)」を履修し、研究とはなにか、どのように研究を進めるのかといった基本事項から図書館情報学分野の研究動向までを把握していただき、最終的には中間報告論文(自身で決めたテーマに関する文献レビュー)を作成していただきます。

中間報告論文を提出し、合格した方は引き続き「特別研究(学校図書館学Ⅱ)」を履修してください。ここから本格的な研究の遂行、論文の執筆に進んでいきます。

一斉授業の形式ではなく、学生さんと講師の個別のやり取り(メール、skype、対面等)で論文執筆のサポートをしていきます。特別研究では、講師から学生の皆さんに「これをやってください」と指示することは基本的にはありません。各自で研究を進め、適宜進捗状況を報告していただき、必要に応じて助言・指導していく形になります。

とは言っても、本格的な研究論文を書くのは初めて、あるいは大学の卒論以来、という方もいらっしゃると思います。そのため、研究の進め方や調査の方法、文献レビューの仕方などについて解説し、質問を受け付けるための集中講座を配信する予定です(履修者の状況により、来校によるゼミ形式に変える場合あり) 研究をしてみたい、論文を書いてみたいけど不安…という方も講師陣がしっかりサポートしていきますので、ご安心下さい。

 

次に「誰が受講できるのか」という点についてです。「特別研究(学校図書館学Ⅰ)」の履修については、以下の条件のいずれかに当てはまる場合に限らせていただきます。シラバスも合わせてご確認下さい。

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(1)本学の「学校図書館専門職養成 基礎プログラム」を修了し、「学校図書館専門職養成 応用プログラム」の必修科目を履修済みまたは履修中の方。

(2)正科生の場合は3年次以上に限る(※学校図書館をテーマに卒業論文を書きたい正科生は、野口担当の「卒業論文」「卒業論文演習」を履修して下さい)

(3)司書教諭資格を持っている方、他大学にて文部科学省の学校司書モデルカリキュラムを修了した方、学校図書館における勤務経験が3年以上の方も場合によっては受け入れます。履修登録前にご相談ください。

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「特別研究(学校図書館学Ⅰ・Ⅱ)」については自主的に研究を進められることが絶対条件となります。ハードルは相当高いと思って下さい。ただし、サポートは万全に行います不安はあるけど、果敢にチャレンジしたい!という意欲のある方はぜひ履修をご検討下さい。

現在、履修登録中ですが、事前の履修相談を受け付けています。過去に野口の科目を履修したことがある方は過去の受講科目の教室から、それ以外の方は大学支援センターからご連絡ください。

 

最後に、担当講師の紹介をいたします。

「特別研究(学校図書館学Ⅰ・Ⅱ)」については野口のほか、学校図書館史がご専門の今井福司先生(白百合女子大学准教授)を非常勤講師としてお迎えし、二人体制で運営してまいります。論文指導にあたっては、野口・今井のいずれかが主査(主担当)として、研究・論文執筆のサポートや助言をしていきます(※どちらが主査になるかについては、履修登録後に学生さんと相談の上、決定します)

 ◯今井福司先生プロフィール https://www.yashima.ac.jp/univ/about/information/teacher_fukuji_imai.php

 

野口が「特別研究(学校図書館学)」開設の構想をした際、真っ先に相談差し上げたのが今井先生です。今井先生は学校図書館史はもちろんの他、ICT活用、情報教育にも明るくいらっしゃいますので、野口がカバーしきれない点を力強くサポートいただけるのではないかと考えました。上記のテーマの場合は今井先生、読書教育、学校図書館実践に係る研究、あるいは質的研究手法を採りたい場合は野口が主査(主担当)になることになろうかと思います。

 

それでは今井先生から、特別研究(学校図書館学)の履修を検討している方へメッセージをいただきましたので最後に紹介します。

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私が研究者として言葉を発したとき「実践と研究が乖離している」という指摘を頂くことがあります。私が現場の方との懇親会に参加したとき,「実践に役立つ研究をして欲しい」という要望を伺うことがあります。ここでいう「研究」や「研究者」とは何なのでしょうか。学校図書館の分野に詳しい方,知見を持っている方など様々なイメージを皆さんお持ちかと思います。

まず,研究というのは研究者だけが行うものではなく,どんな人でも本来は行える行為です。研究者だけが実践と研究を繋げられるのではなく,実践者であっても実践と研究を繋ぐことはできるはずなのです。
そして,私たちが学習・情報センターとしての学校図書館の役割を主張するとき,皆さんの目の前では,児童生徒による「研究」が展開されています。

私が担当する授業では,大学教育に繋がる組織として学校図書館が向き合うべき「研究」を理解して頂くとともに,学校図書館専門職として「実践」と「研究」を結びつけられるスキルを身につけて頂くことを目標に置いています。

最終的には皆さんがお持ちの実践を活かしつつ,一人の研究に携わる専門職として学会発表や論文執筆にチャレンジできるようになっていただきたいと考えています。ハードルは高そうに見えますが,しっかりと八洲学園大学の教員とスタッフがサポートいたしますので,ご安心ください。

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学校図書館現場を変えたい、学校図書館に関する研究を増やしたい、という意欲ある方の履修をお待ちしております!

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