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渡邉達生の研究室便り

清らか

2011/11/25

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寒くなりました。でも、夜空がきれいになりました。昨日、夜空に、この形を見つけました。
 南の空の、明るい星をたどると、オリオン、三角、六角。そして、右上に、かすかにスバルの瞬きが...。さらにそれらを見守るかのように、天頂近くに、ひときわ明るい星(右の図の外、右上に)、木星(ジュピター)が、孤高の光を放っていました。冬の星座の競演です。

 寒気が、大気中のチリを吹き払ったのでしょう。いつになく星がよく見えます。北風さんに感謝です。午後11時から午前0時まで、1時間ほど見ていました。星座は、静かに、右に動いて行きました。

 狩人オリオンの体は前向きです。で、オリオンの右肩(わたしたちから見ると左の方)の星がペテルギウス、そこから左の斜め下にあるのがシリウス、そして左斜め上に上がるとプロキオン。この、ペテルギウス、シリウス、プロキオンで、冬の大三角ができます。

 オリオンの左膝(わたしたちから見ると右の方)がリゲル。そこから右斜め上に上がっていくとアルデバラン、そして左斜めに回りこんで上がるとカペラ、そこから左斜め下に下がるとポルックス、そして、冬の大三角のプロキオン、シリウス。この、リゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオン、シリウスで、冬の大六角形ができます。一つずつ見つけて行き、六角形になったときには、うれしいです。単純なことですが。

 ポルックスの右近くに、もう一つの星があります。カストル。この、ポルックスとカストルは、それぞれ、二人の男の子の頭の部分で、二人で「ふたご座」。その昔、神ゼウスが白鳥になって、スパルタの恋しい方のところへ行きました。そして、この「ふたご」が誕生したのだとか...。古代のロマンは星空で、引き継がれます。

 アルデバランの右上に、かすかに明かりが...。スバルです。6個ぐらいの星があるそうですが、個々の区別はつきません。全体で、その存在を示していました。ぼんぼりのようにほのかな明かりがありました。星のありようも、それぞれです。

 これらを見ていると、一時間という時間が、とても、いい時間となりました。星空のごとく、心が澄んで行くようでした。清らか、清々しい(すがすがしい)、という言葉があります。これらの言葉に実を与えてくれる、星空でした。

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