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渡邉達生の研究室便り

信じることと納得すること

2012/09/24

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一昨日の9月22日は、秋の卒業式(学位記授与式)でした。卒業された学生の皆さん、おめでとうございました。
 卒業式に参列された皆さんのすっきりした顔立ちに、思わず、目頭が熱くなりました。みなさん、いい顔をしていました。

 その余韻に浸りながら帰っていると、横浜駅近くの川沿いに、大きな草のあるのが目にとまりました。近づいてみると、どうもヨモギの花のようです。でも、わたしの背丈ほどもあるのです。まさか、ヨモギがこんなに大きくはならないだろうと思ったのですが、やはり、ヨモギの花のようです。ヨモギに失礼でしたね。この日に目にとまったのは、心にさわやかな風を感じていたからでしょう。

今、五木寛之の『親鸞』を読み終えたところです。そのなかに、親鸞が善信という若い僧であったとき、師の法然の教えのように、念仏すれば浄土に往生できると本当に思っているのかと、先輩の僧に問われたところがありました。

その問いに対して、善信(親鸞)は、自分は浄土に行ったことがないから、師の言葉を信じるしかない。信じるということは納得することではない。その人を信じるから、その人の言ったことを信じる。というのでした。

ここのところで、しばらく考え込みました。人は、信じることには、「納得」を求めがちです。納得ができると、そのことを信じます。納得できなければ信じることができずに批判をします。しかし、人の見識をすべて理解できるはずもありません。ということは、納得しようとすることには、限界があるということです。

今、消費税の問題・領海の問題・原子力災害復旧の問題・いじめの問題などが不毛の議論になってしまっているのはここに因るのでしょう。納得のいく説明に価値を求めるよりも、信じられる間がらになることに価値を求めることが、大事なことなのでした。

学ぶというとき、このことは重要になってきます。卒業された皆様は、見事にここをクリヤーされました。だから、いい顔なのです。素晴らしい成果でした。今後のますますの発展を祈っています。

わたしも、東日本大震災の復旧ボランティアツアーに、再度申し込みました。10月5日、金曜日の深夜から、宮城県に行ってきます。

 

 

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