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渡邉達生の研究室便り

美しいのはなぜ?

2012/11/09

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 美しい光景に出合いました。秋田と岩手をつなぐ花輪線の車窓からは、次々と山の錦が現れました。思えば、この景色をつくりだす木々の一本一本に、春があり、夏があり、そして、秋がやってきたのでした。当然といえば当然な、そして、約束された生の営みです。しかし、目の前の全山見事な紅葉は、そのような日常を越える圧巻を、感じさせてくれました。

 以前、「赤ちゃんはなぜかわいいのか?」という特集をテレビで見たことを思い出しました。赤ちゃんはかわいいです。それは、人だけにとどまらず、他の動物にもいえることです。その番組では、赤ちゃんがかわいいのは、赤ちゃんの、親に見捨てられないための自己防衛能力(...確かそのような言葉を用いていました)に因る、との主張がありました。なるほど、そうか、かわいいのではなく、かわいくしているのか。それはいえる。生まれたばかりで非力な赤ちゃんも、赤ちゃんなりに生きようとしている。と、赤ちゃんにたくましさを感じたものでした。

 そのことになぞらえて考えると、木々が紅葉するのも、木の生きようとすることの一環だと考えることもできます。もしかしたら、紅葉する木は、紅葉によって、自分の存在価値を高め、大切な存在であることをアッピールしているのかも知れません。そういえば、カエデ、ブナ、ウルシ、ハゼ...、それぞれは紅葉することで、山の中のどこにあるかがわかります。わたしはここにいますよ、と挙手をしているかのようです。

 車窓に流れて行く紅葉を見ていると、心はリフレッシュ。自分の中だけに閉じこもっていないで外を見てよと、生活にけじめをつけることの大切さを語ってくれているようでもありました。

 そうか、季節と節度。季節の節は節度の節。人は、季節の節をもって、節度という言葉を紡ぎ出しています。人は、つい、自分の都合のよさに流されて行きます。だから、心配事は、解決を求めているのに、かえって増幅させてしまうことが多いです。だからでしょう、せめて秋の終わりにはと、自然が美しさをもって、節度をもつことの大切さを語りかけてくれている、と考えてはどうでしょう。紅葉の美しさは、気持ちを切り替えろといっているのだと。やがて、冬になります。オフシーズンも必要だなと、自分に言い聞かせました。

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