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渡邉達生の研究室便り

心を研ぎ澄ます

2012/12/16

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ここ2週間、レポートの添削を続けていました。学生さんたちが心を込めて書いたレポートを受け取り、返信を書いてきました。

受信も送信もメールです。遠く離れた所にいる方とのつながりを感じます。そして、レポートを読んでいると、わたし自身も、心が研ぎ澄まされるようで、心豊かな時間を過ごすことができました。

体験の意味について、ある方のレポートには、人からもらったハーブの鉢植えの世話を通して、自分の気持ちに変化が起きたようすがつづられていました。

その鉢植えに、いただいた方の名前をつけて、「○○草」というように命名したのだそうです(○○はその方の名前)。すると、枯らすと、その方に悪いからと、毎日、水をかかさずにあげるようになりました。ところが、毎日、水をあげ続けていて、「○○草」が日々成長していくようすがわかると、「○○草」に対する見方が変わってきたというのです。

いただいた方に悪いから枯らさないように、ではなく、「○○草」に悪いから枯らさないように、という気持ちになったということでした。

そう、本人が自覚できているように、ここには、質的な変化があるように思います。体験によって、自分の大切にしたいことを明らかにすることができ、それに気づいたのです。すばらしい気づきだと思いました。今は多くの鉢植えの植物に囲まれ、世話をしながら、忙しい日々を、充実した生活を送っているとのことでした。

目先のことにとらわれがちになるのが私たち人間です。しかし、体験を重ねることで、その自分を超え、人間として大きくなることができる。そう思わせてくれたレポートでした。うれしくなりました。

自分が大切にしたいこと、わたしにとってのそのひとつは、常時手にしている携帯電話で、心で見た風景をカメラで映し出すことでしょうか。そうすることに自分らしさが出るような気がするのです。かつての体験がそうさせているのだと思います。

先日、あるお寺の境内を歩いていると、斜めの日差しが、葉を落とした木の枝の間から射し込んできました。冬の日差しは高度が低いので、目にはまぶしく感じます。その日差しは、地面の池に降りていました。うぬ、天地がつながる絶妙の光景。

辺りを見回すと、まだ、赤い葉をつけている紅葉の木がありました。見ると、手が届く高さのところに、葉っぱがあります。この葉っぱも、この光景を見ているはず。

逆光のため、若干の露出補正をして、手を伸ばし、葉っぱの裏側に携帯電話を差し入れました。高いのでファインダーから見ることはできません。ままよと、日差しの方を向けて、シャッタを押しました。すると、上掲の写真が撮れていました。

画面を見て、そうだ、こんな写真が撮りたかったんだと、何だかホンワカした気持ちになりました。行為の後を心が追いかけます。

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