ダムの心得
2015/02/08
今朝の新聞(読売新聞)で、長崎県鷹島には海中ダムがあることを知りました。うぬ、海の中にダムをつくる。先日、沖縄県宮古島には地下ダムがあることを知り、人間の知恵と行動力とに驚いたのですが、海の中にもダムを築くとは。そのような発想をふくらませ、挑戦し、実現した人たちのことを思うと、心の中に温かいものが流れました。その海中ダムの水は、鷹島全島の農地をうるおしているとのことです。
写真は、昨年の今ごろ訪れた、東北地方のあるダム湖での光景です。ときおり雪が舞う中、白鳥が遊んでいました。いい光景でした。ダムにたたえられた水は、それを見る人に安らぎを与えてくれます。ダムの水は、日々の、人々の飲料水や、農地をうるおす水にもなるのですが、そのたたえられた水は、憩いの場をもつくりだしてくれるのでした。
今学期の授業「明日の一歩」の中に、「ダムの心得」という、松下幸之助の言葉が出てきました。
「大河は大河なりに、小川は小川なりに、それぞれに応じたダムができるように、人それぞれに、さまざまの知恵を働かせれば、さまざまのダムができあがるはずである。」
人が生きることは、いわば、経験を積み重ねることです。それらの経験は「思い出のダム」、「スキルのダム」、「知識のダム」となって、あるときは自身に憩いの場を提供し、あるときは自分の感覚やものの見方をうるおしてくれます。
明日(9日)は、試験レポートの締め切り日。思えば、レポートを書くということは、ダムの堰堤を築くこと。今までに自分の中に流れ込んできた知識や考え方を整理し、「たたえるもの」にすることです。自分に泉ができます。ファイト!
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