八洲学園大学トップ > 八洲学園大学ブログ > 渡邉達生の研究室便り > 過去からのメッセージ
渡邉達生の研究室便り

過去からのメッセージ

2015/08/30

mukasio.jpg

ふるさとの、同級生のカンチャンから、手紙が届きました。中には、テッちゃんが、わたしに送ってほしいと言って持って来てくれた写真が同封されていました。それが上の写真でした。テッチャンも同級生。

 ああっ...、これは...。今から55年ぐらい前になるでしょうか。わたしの小学校のときの写真です。山の上に小学校がありました。その、校門を入って右手のところにブランコがありました。その場所で、8人の子どもたちが、少々緊張した、はにかみの笑顔で写っています。これは誰で、これは誰でと、言えます。中学を卒業して以来、それぞれの道に進んだわたしたちでした。何のときの写真だろう? どういうグループだったのだろう? だれが写真を撮ってくれたのだろう? みんなは左の方を見て笑っている。そこには誰がいたのだろう。 今、みんなはどうしているだろう? 見ていて、次々と、いろいろな想像がわいてきます。

わたしは、向かって、左から二人目。三人目の、わたしと肩を組んでいるのがシゲチャン。その隣の4人目がテッちゃん。テッちゃんとは一緒に居ることが多かった気がする。何だか、一緒にいると心が落ち着いていた。面倒見のいい人だった。シゲチャンは、怖かったなあ。何度も泣かされちゃった。行動力があり、とうていかなわなかった。木登りが上手。魚とりも上手。いろいろ教えてもらった。学校帰りに山道に入り、山芋掘りの極意も教えてもらったっけ。おかげで、少々の、イタズラボウズになることができた。でも、ときどき、わたしはシゲチャンの前で泣いていた。何でだろう。言い負かされたのか。なぐられたのか。悲しかったのは覚えている。でも、親にはいわなかった。いろいろなことを手ほどきしてくれるスーパーマンだったから。今は、なつかしさでいっぱい。これも、生きていることのごほうびかな。

 近年、学校でのいじめが報道されます。それを聞くたびに、心は痛みます。わたしにもそのようなことがあり、それを乗り越えてきたから、いじめられている人のつらさはよくわかる。でも、そのつらい日々も、数十年もたつと、なつかしい思い出になります。生きていることを、共にたたえ合える仲間になれます。だから、生きるのです。

 テッチャン、ありがとう。そして、カンチャン、ありがとう。気持ちは、半世紀前にもどりました。そして、現在の底知れぬ労苦から救われた気持ちになりました。もどるところのあることは、何と心強いことでしょう。小学校がそれを育ててくれました。

八洲学園大学 〒220-0021 神奈川県横浜市西区桜木町7丁目42番地

出願・資格取得について・入学前相談・教育訓練給付金等はこちら
 入学支援相談センター 045-410-0515/u-info@yashima.ac.jp

在学生・卒業生・教員免許状更新講習・就職関連はこちら
 学生支援センター 045-410-0515/u-info@yashima.ac.jp

広報・公開講座・教員への取材等はこちら
 総務課広報係 045-313-5454/u-yue@yashima.ac.jp

八洲学園大学パンフレット ※八洲学園大学の各種資料をダウンロード頂けます。

ご希望の資料はPDFでも閲覧可能です。
PDFファイルを閲覧するには、Adobe Acrobat Readerをインストールしてください。

八洲学園大学

学校法人八洲学園大学 入学支援相談センター

〒220-0021 神奈川県横浜市西区桜木町7丁目42番地
電話:045-410-0515(受付時間はこちら
お気軽にお電話ください

  • 資料請求
  • 出願受付
JIHEE