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渡邉達生の研究室便り

「笑い」力を抜く

2015/10/23

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10月21日の授業「笑いと文化」は、笑いの意義、でした。人には、どうして「笑う」という動作があるのでしょう。必要だから笑うのですね。その必要性とは何か...。

上の写真は、6月の始め、田んぼの代かきをしたあとの夕方の光景です。この後、田んぼはこのまま三日か四日寝かせ、田植えになります。まずはひと仕事を終えて、ほっと一息つくと、西の空に太陽が光りを放っていました。その太陽が田んぼの中に映っていました。ところが、空にある太陽はまぶしすぎて、その形をとらえることはできません。本体はおぼろげであるのに田んぼには映っている。おもしろい光景だと、そのときは思いました。

笑いの意義をふり返っていて、この光景のことを思い出しました。太陽も力を抜くと、自分の姿を見せることができる。笑うことの意義も、こういうことではないかと。

人は自分のやるべきことに一生懸命になります。しかし、そのことが過ぎると、過分な自分になっています。どうでしょうか。周りにいる人を見て、あの人は一生懸命に仕事をしていることはわかるけど、どうもピリピリしていて近寄りがたい、とか、何だかいつもにらまれているようで落ち着けない、と思ったことはありませんか。また、自分をふり返って、あのときのわたしは、家族や周りの人にそのように思われていただろう、と気がつくことはありませんか。一生けんめいさは、アクを強めることにもなります。そして、周りとのギャップにいら立つことに。

先日、テレビの料理番組にも出演する有名な料理人の方が、店のスタッフを、あいさつをしなかったからと蹴り上げ、逮捕されたことが報道されていました。何があったのかは軽々に言うことはできませんが、その料理人の方が自分の仕事に、まじめに、一生けん命に取り組んでいたことは間違いないでしょう。その一生けん命さは自己に輝きを与えてくれます。しかし、そのことで気持ちが高ぶり、ときとして制御できなくなることがあることを、このことは知らせてくれています。

そのようなとき、力を抜くのが笑い。笑うことで、イラついている気持ちは雲散霧消。でも、気持ちが高ぶっているときに、笑って力を抜くのはなかなかできないです。真逆なことをしようとするのですから。だから、笑えるようになるための日々の努力が必要だ、ということになります。

先週の土曜日、浅草で開催された日本笑い学会の研修会に参加しました。そこで、講師の方(田中喜久子さん)が、ドイツの笑いを紹介してくれました。その中に、次の小噺がありました。これを聞いたドイツ人の方は、即、大笑いしたそうです。でも、わたしはしばらく笑えませんでした。みなさんはどうでしょう、どのくらいの時間で笑いが来ますか?

○小学校の先生が問題を出しました。
「算数の問題です。ハエが5匹いました。ハエたたきで1匹をたたきました。残りは何匹でしょう?」
 すると、生徒は答えました。
「一匹です。」

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