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渡邉達生の研究室便り

仲秋の名月

2019/09/27

 仲秋の名月を見たのは、二週間ほど前のことでした。月日の経つのは早いとは言いますが、まさにその通りで、月を見ることで、移り行く日々に、その重みを感じます。

 この日は九州で農作業をしていました。稲刈りは10月ごろで、その稲の周りに生えているヒエを刈り取っていました。本来であれば、ヒエは、もっと早い時期に抜き取るのですが、何せ、いつもは東京にいる身で、なかなかそのための時間を割くことができずに、つい遅くなってしまうのでした。

 収穫を一か月後にひかえたこの時期、ヒエは稲よりも生長して背が高くなっています。だから、一目瞭然で、遠くからでも田んぼのヒエがわかります。それは、水田の管理が行き届いていないことがだれにもわかる、恥ずかしいことです。

 これは申し訳なかったと、稲の周囲に生えているヒエを刈り取っていると、一匹の赤いテントウムシがブーンと飛んできて、ヒエの穂にバシっと、とまりました。なんと見事な着地。そして、ヒエの穂の上を楽しそうに歩き回っています。ウン、遊んでいるのかお前さん。そうか、稲より背が高いヒエは、着地に便利だし、見晴らしもいい。そうだよな、迷惑だと思っていたヒエも、テントウムシにとっては役に立つもの。ともすれば、自分中心になってしまうものの見方を、自然は巧みに切り替えてくれます。記念にテントウムシを写真に撮ろうと、スマホを家に取りに帰ってもどってみると、テントウムシはどこかに飛び立って、いませんでした。そうかい、そうかい、それもありか。なかなか、思う通りになってくれないのが、これまた、人生。

 その夜、満月の現れたのが、家の窓から見えました。家の東側に山があるので、満月はその山を越えて現れます。夜もだいぶ遅くなっていました。今度こそ、写真を…と、スマホを取り出したら、雲が現れ、月を隠そうとするのです。あれあれ、今日は、よく邪魔をされる日だと思いながら月を見上げていると、雲がなければ暗闇に丸い形しか見えないけれど、雲があることによって月のまわりがグラデーションがかって見えることに気づきました。月の光が周囲の雲を照らして、月の背景を創り出しているのです。雲があることによって、月は映える。邪魔をするものは、実は、自分を引き立ててくれる存在。お月さま、ありがとう。そういうことですね。この後、月は、隠れては現れ、を繰り返し、夜は更けて行きました。 そうそう、昨年収穫したお米を玄米で保管していましたが、首都圏の子ども食堂7か所に、精米してお送りしました。

 

 

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