一般社団法人Plearny Edu代表であり、本校のLearning Conductorでもある吉本悟先生を講師に、今年最後の職員研修として「女子商のAI活用」についての研修を実施し、AIの教育利用の意義、方法、リスク、そして具体的な取り組みの方向性について皆で考えました。本校では、保護者の皆様にも研修を公開し、生徒・保護者・学校スタッフが共に納得・承認した上で、AIの積極的利用を推進していきます。
これまでは世代間のデジタルディバイドが問題になっていたが、今は親の職種間でのAIディバイドが起きつつある。保護者がAIを使っている(使わせている)家庭とそうでない家庭の子どもの間で格差が生まれる。それを是正するのが学校教育にとって必要なこと。
という言葉を中心に、AIと人との関係、避けるべき使い方、具体的な活用場面、AIをうまく使うための「審美眼」の磨き方など、充実した時間となりました。
〜以下研修内容の要約(AIによる)〜
AIを活用する目的
- 生徒の成長を支援:AIを使いこなし、社会や自分の幸せを生み出せる人材を育成します。
- 人間らしい魅力の発見:AIを活用する中で、AIにはない「人間らしさ」の価値に気づかせ、それを伸ばします。
- 教育格差の解消:家庭環境に依存せず、すべての生徒がAIの利点を活かせる機会を提供します。
- 教育の質向上:AIを活用して教師の能力を補い、より良い授業を可能にします。
具体的なAI活用例
- 進路指導:小論文添削や自己理解を深める対話にAIを利用など。
- 教科学習:英作文の添削、スピーキング練習、ドリル問題の提供など。
- プロジェクト学習:提案書作成、情報収集、画像生成などの支援など。
AI活用の際に重視するポイント
- ツールの選択と使用タイミング:
- 生徒が適切なツールを判断できる力を育成。
- 必要に応じたタイミングでの使用を促進。
- 「審美眼」の養成:AI生成物を生徒と共に検討し、適切な修正を考える力を養います。
リスクとその対策
- 誤情報(ハルシネーション):AI出力を批判的に評価する能力の育成。
- 著作権問題:AIが生成するコンテンツにおける権利を理解し、侵害を回避。
- 個人情報保護:AIツールの安全な利用を徹底。
- 思考力の低下防止:AI依存を防ぎ、自分で考える時間を確保。
今後の展望
- ガイドラインの策定と見直し:文科省の方針に基づき、独自の利用ルールを定めます。
- 情報リテラシー教育:AI出力の真偽を見極める力を強化。
- 教師の資質向上:AI活用事例の共有と技術研修。
- 保護者との連携:AI利用に関する情報共有と信頼構築。
まとめ
女子商では、AIを単なる学習補助ツールとしてではなく、生徒が未来社会で必要とするスキルを身につけるための手段として位置づけています。AI時代における人間の在り方を学ぶ学校を目指し、引き続き取り組みを進めていきます。