博物館資料保存論
学芸員資格を取得する際に必要な博物館や美術館などにおける資料保存の基本について学習します。博物館などにおける資料保存の基本は資料を展示あるいは収蔵している環境を適切に保つことです。このため、資料に劣化や害を及ぼす要因ばかりでなく資料を展示、収蔵している環境の調査方法や環境を適切に保つ方法について学習するとともに文化財の展示、公開にあたり注意しなければならない基準等についても学習を進めます。
また、伝統的な資料保存の方法、資料の修理(修復)、保存処理(科学処理)の基本、資料の展示、保存場所における災害の防止方法あるいは地域における文化財の保存や活用等についても学習します。
特に、国の施策として博物館や美術館、歴史的建造物などの施設の活用も重要な課題となっています。半面、施設の活用は、文化財の保存と公開と同様に資料保存の観点からは相反した問題が内在していると考えられ、博物館や美術館等の文化施設における資料保存の果たす役割は、これまで以上に大きな役割が要求されており、この点についても言及します。
単位 | 形態 | 学費(円) | 履修開始時期 | 履修方法 | 博物館法施行規則 で定める科目名 |
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2 | T | 13,000 | 4月・10月 | 必修 | 博物館資料保存論 |
到達目標
博物館や美術館などの文化施設に勤務し、資料の保存を担当された場合、資料の展示、収蔵環境あるいは、地域における文化財の活用や博物館や美術館、歴史的建造物などの施設の活用に際しても注意する必要のある温湿度や資料に悪い影響を及ぼすガスなどの測定方法や管理方法、あるいは虫菌害の管理などの基本を理解していただくことを目標としています。
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